#27半年前、某日(ぼうじつ) ページ27
(リヴァイ視点)
リヴァイ「…一体どういうことだ、頭湧いてんじゃねえのか、この報告書、書いた奴は。
まったく意味が分からねぇ」
腹立ち紛れに、
束になった報告書をエルヴィンに投げつける。
エルヴィン「…104期生のアルミン・アルレルトだ…。体力はないが、頭脳は私以上になる逸材(いつざい)と見込んでいる。…エレンの、親友だそうだ」
リヴァイ「またあいつか。
…なんで104期には、こんな変な奴ばっか集まってんだ?
エレンの面倒を見るだけで、正直、俺は手一杯だぞ」
「人類最大の希望」は、「人類最大の脅威」をも孕んでいる(はらんでいる)。
それが理由で、「人類最強」と呼ばれる俺が、
エレンの身請けをすると、この前決まったばかりだった。
リヴァイ「…第一、確証が全然ねぇじゃねえか。なんだこれ、ただ単にエレンがどんくせえだけだろ」
エルヴィン「…結論を急ぐな、リヴァイ。…らしくないぞ。
とにかく、ハンジの実験だけでは、補い切れない可能性が出てきてしまった訳だ…。エレンの『巨人化』が『意志の力』以外から影響を受けるのならば…。それは、知っておくべき事柄だろう」
リヴァイ「…お前のしたいことは何だ。…義務なら、命令すればいいじゃねえか」
腕を組んで、睨み合う。
ーーーなんて爽やかな顔だ、気に入らねぇ。
エルヴィン「…ふっ。リヴァイ、どうして私に、そこまで噛み付くんだ」
リヴァイ「…クソが長引いた」
エルヴィン「…そうか。ならば、丁度いい。
…リヴァイ。気分転換をして来い」
リヴァイ「…あ?」
エルヴィン「自分の目で見たら、納得する筈だ。…今日の午後はうまい具合に、新兵が森で訓練を行っている…」
リヴァイ「エルヴィン、てめぇ…っ」
エルヴィン「行け、リヴァイ。命令だ。
A・ビビアントについて、後で、報告を上げてくれ」
ーーーそれから、ここに、サインを。
この事案は、君預かりにする。
エレンの方は、私が面倒を見よう。
リヴァイ「…チッ。覚えてろ」
片手でサインをした。
後々、斜めに殴り書きされた自分の字を見て、散々後悔するはめになるとは、勿論思わなかったが。
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りりこ(プロフ) - かたちなにさん» はじめまして、コメありがとうです!展開がややこしいお話なので、気に入っていただけてこちらも嬉しいです!糧にして、頑張って続き書きますね〜笑 2幕以降もお楽しみいただければ、幸いです! (2016年10月15日 13時) (レス) id: f30cb6bd23 (このIDを非表示/違反報告)
かたちなに(プロフ) - 見入ってしまった! 話が深くてとても面白い! 興味本位で読み始めたけどワクワクが止まりません笑 とても素晴らしい作品!! (2016年10月15日 8時) (レス) id: 750b6b2d88 (このIDを非表示/違反報告)
りりこ(プロフ) - ハルさん» こちらこそ、混乱させてしまって、ごめんなさいね(泣)精進いたします!応援&コメント、本当にありがとうございました! (2016年3月11日 17時) (レス) id: b097ba1888 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - そうでしたか!細かな説明ありがとうございます!どちらの作品も楽しく読まさせてもらってます!これからも応援してるので頑張ってください (2016年3月11日 15時) (レス) id: 3eef4ca069 (このIDを非表示/違反報告)
りりこ(プロフ) - ハルさん» というイメージです。ある種の「パラレル展開」という傾向ですね。長々と連投、すみません。あちらの作品は、「甘々展開だけが読みたい!」と思われた時にでも、立ち寄っていただければ、幸いです。コメントありがとうございました! (2016年3月11日 12時) (レス) id: ac8a3e0fe6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りりこ | 作成日時:2015年7月10日 2時