C3に捕まった案件について。

君のことだから ページ23

吊戯side


君は優しくてとても臆病でそして、俺を嫌ってと言った人。


盾ちゃんと弓ちゃんに感じた罪の重さと同じぐらいそれはとても重かった。


君は俺とは違う。


君は可哀想なんかじゃない。前に進める人だ。


真っ直ぐな瞳で俺を見れる人。

きっと君のことだから、罪の重さに気づいたんでしょ。


吸血鬼を、壊すことの罪。


「....ねぇ、どうして俺のことを許したの」


その答えはいつか聞けるのかな。


「180円でーす」


ある休暇の日、花屋に行った。


「丁度、お預かりします。ありがとうございましたー！」


その言葉を最後に、俺は店を出てった。


「あ、盾ちゃん弓ちゃん遅くなってごめんねー！」


「おい吊.....戲....」


「おいお前まさか....」


二人はとても驚いたような顔をしていて俺はそっと笑っておどける。


「かっわいーでしょ！」


「いや....お前が金を出したのか...？」


「え？もちろんそうだよ」


二人は信じられないと言った様子で俺を見た。


やだなぁ。いくらなんでも俺だって金を出すときくらいあるって。


「じゃあ、行こうか。二人に言いたいことがあるんだよね！」


花束を握りしめたまま、俺が先頭に歩き始めた。


ねぇ、Aちゃん。


君のことだからこう思うと思うんだよ。


壊してごめんなさい。でも、生きていてくれてありがとう＿＿＿と。

番外編 欠けている→←賭けてみても良いかな

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