粗大ゴミ（新宿で情報屋をしている折原臨也）を家の前に捨てるのはやめてください。

６、無 ページ6

臨也side






あぁ、また今回もやっぱりこうなったか...

Aちゃんも寝ちゃったしなぁ...


普段から薬とか飲まないのかなｗ



臨「解ってない、解ってないよ、全然解ってない

君はあの世には無しかないと言った。



そこがね、違うんだよ。

もう苦しまなくて済む、そういう意図で言ったのかもしれないけど


死ぬってのは無くなるってことさ

消えるのは苦しみじゃない、存在だ


何もない状態が『無』じゃないんだよ



無というのは必ずしも『有』の対立存在ではありえない。

君の言ってる無は、何も無い事、永遠の闇。

だが、そこにはその闇を知覚している自分という存在があるじゃないか。

全然無じゃないよそんなの



苦しみから解放されようとして死ぬというのならば、

『苦しみから解放されたことを認識する自分』が必要なんじゃないのかい？



君達は『自分が何も考えていない事すら認識できない』という事すら認識できない、

その状態が想像できていない。


君達二人の考えは、本質的なものは何も変わらないよ。


こんな事はあの世を信じていないなら小学生でも理解して、

一度は恐れ、悩んでいることだろう？

その通り。正確にはわからない。俺が勝手にあの世が無いって思ってるだけさ。


まあ、あったらラッキーと思うけどさ。

その程度のもんだよ



でもさ、君らは違うじゃん。

あの世も中途半端にしか信じてない。

それとも君の信じてる宗派はｼﾞｻﾂを肯定した上に『就職や恋愛に失敗したら死ぬと良い』とでも教えてるのかな？


それならば俺は何も言わないし立派とさえ思うが

そうでないなら、









まあその、黙れ




中途半端にしか信じてない奴があの世を語るのはやめようよ。

それは、あの世に対する侮辱だ。


本当は死にたく無かったのに、他人の悪意に追い込まれて死んじゃった人達に対する侮辱だよ」



まぁ、その悪意を作ってるのが俺なんだけどねｗ






臨「いやー、アハハハｗ

さっき言ったさ、『死んだ後はどうするの』っていうのは、

まあぶっちゃけ、お金の話なんだけどね」

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