28、王将 ページ28
Aside
坦々と話し始める臨也さんを見ていると、
よくもこんなに屁理屈と、悪意を混ぜられるんだろうと思える。
しかも、妙な説得力もあり、
私は聴いていることしかできなかった。
この人はいったいなにを考えているのか、
凡そ私の理解の反中を越えているだろう。
私は目の前で化かされ続けているのではないか、
という錯覚に陥っていた。
人はこうやってこの人の雲の巣に絡め取られて行くのか...
そう思うと少しぞっとした。
臨「王将同氏の一騎打ちってのは見られないもんかね、
ねぇ、どう思う?」
あ「さぁ、でも、まぁ、そんなこと言いつつも、
もう手遅れ、なんですよね」
臨「クフフフッ....ww君はホントに面白いねぇw
この間、言ったことは取り消そうw
あのシズちゃんのネタの代わりの条件、覚えているよね^^
あれはまだ有効だろ?」
あ「ええ、そうですね、
私も、あなたの傍でこれからこの街がどうなって行くのか、
知りたいですし、
で?」
臨「これで街は、ダラーズと黄巾賊、妖刀軍団の三つに分かれたわけだ、
しかも妖刀組はダラーズにも、黄巾賊にもそれぞれ潜入してるときた、
正直、妖刀組を作ることができれば、贄川春奈でもよかったんだけどさぁ...
でも、園原杏里の方が面白いよねぇw」
あ「そしてしばらくすれば、
その臨也さんが蒔いた火種があたりを火の海にすると?」
臨「火の海じゃあない、
戦場だよ、みんなで天国に行こうよ、
これはダラーズの一員として俺が預かっている。
灯台もと暗しだよ、まさかセルティも首が自分の所属している組織あるなんて
思わないだろうからねw
そうだ、Aもダラーズに入ればいい。
俺たちのボスは来る者は引き摺りこむって方針でね、
もっとも、途中から人を集め始めたのは俺だけど...
地上に落ちた天使を俺たちの手で羽ばたかせてやろうじゃないかねぇ?」
この人が少し怖い半面、綺麗だと思ってしまった。
セルティーさんの首は、生きていた。
確かにそこにあり、身体とは切り離された。
けれど、全く別の生き物みたいに見えた。
―――これから始まるであろう。
戦場の火種はもう消す事ができない...
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山田。(プロフ) - 神風アヤトさん» ありがとうございます^ ^これからも頑張ります^ ^ (2015年1月29日 21時) (レス) id: 6a0ff993b2 (このIDを非表示/違反報告)
神風アヤト(プロフ) - 臨也も花宮も好きなので、よく作品読ましてもらってます。これからもがんばってください! (2015年1月29日 17時) (レス) id: 9ae8c54849 (このIDを非表示/違反報告)
山田。(プロフ) - 臨月さん» コメントありがとうございます^^そう言って貰えると嬉しいでこれからもよろしくお願いします。 (2014年10月13日 8時) (レス) id: 32ce407ead (このIDを非表示/違反報告)
臨月 - <山田side >も<臨也side>もカッコいいと思いますよ´∀` (2014年10月13日 1時) (レス) id: 5e11b8438f (このIDを非表示/違反報告)
山田。(プロフ) - ありがとうございます(((o(*゚▽゚*)o)))直しておきます( ̄^ ̄)ゞ (2014年9月4日 7時) (レス) id: 6a0ff993b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山田。 | 作成日時:2014年7月14日 22時