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26、リッパーナイト ページ26

Aside




臨也さんが出て行ったあと、

外から那須島先生の悲鳴が聞こえた。



松葉杖をついてマンションの玄関フードまで行くと、

同じ来良の制服を着た子が立っていた。

その直ぐ足下で先ほどの私に刃物を向けた髪の長い女が転がっていた。



あ「...あなたが、罪歌の本体ですか?」

なぜだかわからないけど、そんな気がした。






?「あなたは...あ...」

彼女はなにかに気が付いたように私の方に来た。


?「あの、大丈夫ですか...お腹」

あ「え...あぁ、うん、大丈夫」



?「えっと..私は園原杏里です。」

あ「私はあなたと同じ来良の三年、菅野A

那須島先生は?」


園「どこかに行きました。」

あ「そう、ところでこれまでの私の知らないこの事件の真相を聞いてもいい?」







園「――はい」


そこでこの罪歌事件のことの真相を聞いた。









―――そして思った。





罪歌と臨也さんはよく似ている。

罪歌も臨也さんも、



【人】という個人ではなく、【人間】という一つの種、

つまり、人間全てを愛している。



そしてどちらも人からは愛されない。

一方的なものだけど...









これで全ては繋がった。

全ての駒は臨也さんの手の中だ。


私も、園原さんも、那須島先生も、この事件に関わった全ての人が、

あの、臨也さんによって操られていたことが―――









―――あの人は神にでもなりたいのだろうか...


そんな事を思った。









それからあの罪歌の子供50人ほどが引き起こした集団刃物傷害事件は、

『リッパーナイト』とネット上で騒がれた。





これで罪歌の事件は幕を閉じた。

だが、まだ終わってはいない。

これから始まる。

いや、始めようとしている人間がまだここにいるんだ。









―――臨也さん、What on earth do you do? (あなたはいったい何をしようとしているの?)

27、黒幕→←25、裏



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山田。(プロフ) - 神風アヤトさん» ありがとうございます^ ^これからも頑張ります^ ^ (2015年1月29日 21時) (レス) id: 6a0ff993b2 (このIDを非表示/違反報告)
神風アヤト(プロフ) - 臨也も花宮も好きなので、よく作品読ましてもらってます。これからもがんばってください! (2015年1月29日 17時) (レス) id: 9ae8c54849 (このIDを非表示/違反報告)
山田。(プロフ) - 臨月さん» コメントありがとうございます^^そう言って貰えると嬉しいでこれからもよろしくお願いします。 (2014年10月13日 8時) (レス) id: 32ce407ead (このIDを非表示/違反報告)
臨月 - <山田side >も<臨也side>もカッコいいと思いますよ´∀` (2014年10月13日 1時) (レス) id: 5e11b8438f (このIDを非表示/違反報告)
山田。(プロフ) - ありがとうございます(((o(*゚▽゚*)o)))直しておきます( ̄^ ̄)ゞ (2014年9月4日 7時) (レス) id: 6a0ff993b2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:山田。 | 作成日時:2014年7月14日 22時

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