非日常の亀裂 (ページ14)

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罪悪感ページ14

どうしてだろう・・・。

言うほど、嫌ではなかった。

というより、

すごくよかった。というのも変だろうか・・・

ほぼ、いや、

完全に無理矢理だったにも関わらず、

そう思ってしまっている私って実はマゾ？

とか思っている。

あれから私は部屋から折原さんを追いだし、

まぁ、折原さんの部屋なんだけど、

床に散らばった服を拾い私は着替えた。

ガチャ

恐る恐る、ドアを開けると目の前に折原さんが立っていた。

折「ごめん、」

手が上から伸びて来て

ビクッ

咄嗟にビクついてしまった。

それに気付いた折原さんが一歩後ろに下がった。

あ「あの・・・、えっ・・・と、

ごめんなさい・・・」

折「どうして、君が謝るの？」

あ「折原さんがそんな顔してるから・・・」

酷い顔をしていた。

悲しそうな、罪悪感に襲われているような、

申し訳なさそうな、

まるで、自分のやったことで誰かを泣かせてしまった子供のような顔をしていた。

あ「私、帰りますね・・・」

折「あぁ、送っていくよ。」

あ「いえ、大丈夫です。」

折「そう・・・、わかった。

気を付けて・・・」

あ「はい、ではまた・・・」

ガチャ

最後には、ドアが閉まる寸前に見えた、

寂しそうな男の姿が目に焼き付いていた。

冷たく閉じられたドアの向こうにはきっと

まだ、

彼が立っているのだろう。

そう思うとなんだか少し寂しく思えて、

気が付けば、涙をぽろぽろと流していた。