十で天才、十五で悪童、二十過ぎても・・・・・

Case４ ページ4

Aside


微かに覚えている私を抱える骨ばった男の人の手、


目が覚めると、

なぜか私は下着姿で布団でぐるぐる巻き、

そして、玄関先で靴を履いたまま眠ってる花宮君。



あ「...花宮君、ごめん...」


うわ...もう、外でお酒飲むのやめよう...







それから花宮君を起こした。

あ「おーい、花宮君、朝だよー」


寝顔可愛いなぁ...

さすが高校生、肌綺麗だな...




花「ん...えっ、あッ！

すいませんっ」

あ「え...いや、大丈夫だよっていうか...

ごめんね、昨日...


朝ご飯、食べて行く？」


花「あ、いえ、帰ります。

すいません、勝手に上がって...」


あ「いや、いいよ別に...

昨日の話しも聞きたいし、ご飯食べてきなよ、作るから」


花「あ...じゃあ、ごちそうになります。」









あ「どうぞ、」

花「あ、どうも、いただきます。」


なんだろう...この光景...

私の部屋に高校生がいる...しかも相手はお店の常連さん...



あ「昨日、迷惑かけてごめんね...」

花「いえ、大丈夫です。

それより体調大丈夫ですか？」


あ「あ、うん、わりと大丈夫、

家まで送ってくれてありがとね、


あのさ、学校とか大丈夫？」


花「あぁ、はい、

学校は９時からなので、大丈夫です。」


あ「え、そうなの？

いっつも早いから」


花「部活やってて、」

あ「あぁ、なるほど...何部？」


花「バスケ部です。」

あ「バスケするんだ、私の従兄の子でバスケやってる子いるんだ。

結構強豪校だったと思うよ」


花「へぇ、そうなんですか

名前なんて言うんですか？知ってる人かも」


あ「うんとねぇ、きよし君って言うんだけど知ってる？」

花「きよし...さん？」

あ「うん、知ってる？宮地清志君」


花「あぁ...秀徳高校の」

あ「うん、そう、友達？」

花「いえ、あんまり話したことはないですけど、

バスケが上手いって有名ですよ」


あ「へぇ、そうなんだ、

花宮君はバスケ上手いの？」


花「え、僕ですか、そんなに上手くないですよ

まだ地道に練習中です。」









それから雑談を繰り広げ、


花「お邪魔しました。」

あ「あぁ...いや、ホントにごめんね、ありがとう

ホントは家まで送ってあげたいけど..」


花「いえ、大丈夫です。

あ、でもお酒はほどほどに、では」

あ「あぁ、うん、気をつける...じゃあ、またね」



私がそういうと、彼は律義に頭を下げた。



最近の子って結構紳士的だなぁ....

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