十で天才、十五で悪童、二十過ぎても・・・・・

Case１４ ページ14

真side


彼女は年上、だけど、少し子供っぽい


寝顔可愛いなぁ...ていうか爆睡だな..



隈もすげぇ..疲れてんのか、そういえば壁に立てかけてるこの絵..

これ描いてたのか..



ﾌｯ..

ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

頭を撫でてやると、気持ち良そうに眠る


ｃｈｕ..

愛しい..この女だけは別格だ..








それから起きてシャワーを浴びた


真「ッ..痛ぇ..」

背中に痛みが走った


あ..

こんなんのでも嬉しくなっちまう..


背中の爪痕と

首筋のキスマーク







真「ﾌｯ..」

下だけ着てそのまま脱衣所から出ると


真「おはよ..」

あ「ん..おは..よう..」

寝起きのAがいた。

まだ眠そうに目をこすりながら





それから

Aさんがシャワーを浴びてる間

フレンチトーストを焼いた




しばらくすると

あ「良い匂い...お腹空いたー」

そして彼女が甘い匂いに誘われて、脱衣所から出て来た


真「ん、食え」






食卓の向かいには彼女

美味しそうにフレンチトーストを口に運ぶ



真「髪、食ったら乾かせ、風引くぞっ」

あ「うん、じゃあ、髪乾かし終わったら絵描かせて？」

真「ホント好きだな..」

あ「まぁねｗ」









真「おい、動くなッ」

あ「ん、ごめん」


濡れた長い髪が俺の手の上でドライヤーの熱で蒸発する

サラサラと俺の手の中を流れて行く



あ「真もアイス食べる？」

真「あー」

俺は口を開けて催促する


あ「ん、美味し？」

真「あぁ、甘ぇ..」

あ「バニラ駄目？」

真「いや、悪くわねぇ」

あ「ｸｽｯ..なにそれw」


真「ほら、終ったぞッ」


あ「んー、ありがと

じゃあ、そこに座って」



俺は食卓の椅子に腰かけた

それにスケッチブック片手に俺を描く

Aさんの視線が俺に絡みつく



真剣な顔してんな..

鉛筆が紙の上を走る音が聞こえる。








あ「ん、できたー」

真「見せろ」


あ「ん、」




真「..俺こんな顔してたか？」

あ「うん、すっごいニヤケてたよw」



真「ッ///」

そんな顔に出てたか..//









あ「ん？なにやってるの？」

真「練習メニューの調整..」

あ「あぁ、バスケ

ねぇ、試合見に行っても良い？」




真「..俺、バスケで何て呼ばれてるか知ってる？」

あ「さぁ？」


真「悪童..」

あ「悪童..って、悪戯が甚だしく手に負えない子供のこと？」

真「まぁ、うちはラフプレーするし

あんま見てて気持ちのいいもんじゃないと思うぞ」


あ「そっか..じゃあ、終った頃だったらいい？」

真「あぁ」

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