死神様のお仕事 6【刀剣乱舞】 (ページ1)

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仕事_97 ページ1

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Aは動きやすい狩衣に着替え、小夜と共に広間へと向かった。

『小夜、ずっと外にいて寒くなかったのか』

小夜「夜警前に宗三兄さまが、火桶で石を焼いてくれた。これ…」

小夜は懐から分厚い布袋を出し、Aに中の石を渡す。

まだほんのりと温かかった。

小「それに、天井裏があるから風も当たらない。だから、寒くなかったよ」

Aはほっとして僅かに頬を緩める。

『そうか、良かった………ん？』

小「なんだか、騒がしいね」

広間に近づくにつれて聞こえる声は大きくなっていった。それはもはや喧騒に近い。

『とりあえず入るか』

小「(ｺｸﾝ」

『おは「ぜってぇ認めねぇ！」……おはよう』

和泉守「あﾞぁ？って、A！」

堀川「Aさんおはよう！兼さんいいかげん落ち着こ？ね？」

Aと小夜の目の前には、今にも殴りかかりそうな和泉守と、今にも殴られそうだった同僚＿もとい漣と、その後ろで尻餅をついている政府の役人がいた。

和「んな落ち着けられるか！！」

加州「そーだよ堀川、これは政府がおかしいじゃん！」

大和守「そんな要望聞けるわけないよ」

乱「危ないに決まってるもん！」

厚「Aも、なんか言ってやってくれ」

『いつの間に来ていたのだ……一体どんな要求を？』

骨喰「……護衛の三振り以外は、この大広間に結界で隔離…」

鯰尾「そんでその三振りは、佩刀(はいとう)せずに丸腰で初代に向かえ、って…」

小「え…」

蛍丸「どー考えたっておかしいでしょ」

『……漣』

漣「うっ……俺だって危険だとは思う。が…」

漣は後ろで尻餅をついている役人に視線を投げかける。

『あ、お前…』

小「知ってる人…？」

三日月「政府に赴(おもむ)いた際に会ったな」

『本丸に食料を支給してくれているのだ』

歌仙「へぇ……」

Aはその男に近づいた。

『お前は見習いを保護する立場の人間。ひのとが怪我をするのを防ぐために、刀を置けと言ったのだろう』

でもな、とAは言い募る。

『ここの者達は、ひのとを斬ったりしない。私と約束したからな』

愛染ら三振りも、その他の者も頷いた。

Aとの約束は、決して違(たが)えたりしない。

男は逡巡した後に、俯いたままこう述べた。

男1「…実際に付喪神が彼に何かするかどうかは、問題ではないんです」

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