いつか王子さまが 7 ページ26
それはスタッフさんがサプライズで神ちゃんの誕生日を祝ってくれた時の事だった。
俺らのグループで一番最初に誕生日を迎えたのは神ちゃんだったから、それを目の当たりにして思ったことがあった。
デビューして初めて迎える誕生日…Jrの頃とは違う…誰もかれもが祝福してくれる。
そして…二人きりで誕生日を祝う…なんて簡単な事も難しくなったのだと。
実際、神ちゃんの誕生日は二人きりで祝ってきちんと気持ちを伝えたい…って思っていたのに、こんな事も出来なくなっていたなんて。
デビューと引き換えに僕らは時間を失ったんだ…自分たちで自由にできる時間を。
それでも嬉しそうにケーキのロウソクを吹き消す神ちゃんは可愛かった。
未だ先にデビューの決まっていた4人との格差はあったものの、もともと実力のある神ちゃんたちは段々と周りのスタッフさんたちにも、認められていった。
「なぁ…仕事終わってから時間ある神ちゃん…誕生日のお祝いしてあげたいんやけど…」
「あ！俺も！俺も行く！神ちゃんのバースディパーティしようや」
「え！そんなら俺も！」
チッ…って思わず舌打ちが出てしまった…メンバーのいる前で誘うんやなかったと心の底から後悔した。
結局…不本意ながら6人で神ちゃんのバースディを祝う形になった。
「のんちゃんのんちゃん…」
「ん？」
「今日は誘ってくれてありがとうな、俺めっちゃ嬉しかってん」
満面の笑みでお礼を言われて…ついつい顔が緩んでしまうのは仕方の無い事だと思う。
だって可愛ええやん…誰が見たって可愛ええやん。
「神ちゃん…俺の誕生日は二人きりで祝ってな…」
「え…？」
驚いて顔を上げた神ちゃんのほっぺたが赤く染まる。
「…のんちゃんが…そうしたいなら」
ぽしょぽしょと小さな声で答えた神ちゃんを思わず抱きしめて耳元にそっと唇を寄せた。
「絶対やで…」
ああ…ええ誕生日や…。
終わりよければ全てよしって本当やな…腕の中の神ちゃんをぎゅうぎゅう抱きしめる。
「のんちゃん…苦しい…」
そう言いながらも笑顔の神ちゃん。
「あ！小瀧おまえなにやっとるん！神ちゃん離せや！」
直ぐに目ざといシゲに見つかり、外側から俺の身体ごと抱きしめてきて三人で抱き合うというなんとも言えない形になっとったけどな…。
腕の中で笑っとる神ちゃんが幸せそうで…俺はめちゃめちゃ幸せな気分になれた。
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rik(プロフ) - なで肩笑窪ちゃんさん» すごく返事遅れてますねすみません。設定のページの1番さ下の方のR18の規制を外せば読めると思います。18歳以上でしたら！ (2019年8月18日 22時) (
レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
なで肩笑窪ちゃん(プロフ) - 可愛い詰め合わせはどーやったら読めますか？ (2019年5月17日 22時) (レス) id: c89a82c1eb (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - ちょろびんさん» いつも読んでくださってありがとうございます！Twitterの方なんですがフォローして下さるそうでありがとうございます！一応鍵垢のみフォロー許可を出しております、デリケートなジャンルなので怖々やってますので！よろしくお願いします！！ (2019年5月16日 0時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
ちょろびん(プロフ) - こんにちは！いつも更新を毎回楽しみにしています！Twitterでも楽しめたらと思いTwitterのフォローしました！ よろしくお願いします！ (2019年5月15日 20時) (レス) id: 4183493b76 (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - yukiさん» コメントありがとうございます！ラブラブりゅかみ！いつも、目指しているのでがんばります！よく横道に逸れますが生暖かい目で見守ってあげてやって下さい。 (2018年4月24日 20時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rik
| 作成日時：2018年3月30日 18時
