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それから…僕達は何事も無かったように着替えて、流星が支払いを済ませると、それぞれの家に帰っていった。
けど、別れる時に流星は『またな…』って言ってくれた。
社交辞令でも、それが嬉しかった…『さよなら』じゃなくて『またな』って言ってくれた。
それだけの事やけど、僕は凄く嬉しかった。
それから程なくして、のんちゃんから紹介して貰ったバイトに入れる事になった。
緑「ここやね…」
一見普通の家と変わらないその店はともすれば見落としてしまいそうな出で立ちで、ひっそりと軒を連ねていた。
♪カラン
ドアを開けると心地よいベルの音が鳴る。
『いらっしゃいませ』
人の良さそうなマスターが一人、こちらに向かって笑いかけてくれた。
緑「あの…僕小瀧くんから紹介されて今日からバイトに入ることになっとる神山といいます」
『ああ…』
僕の顔をみるなり破顔した…そのお日様の様な笑顔はこの人が悪い人であるわけがない…と一瞬で思わせてしまう…そんな笑顔の持ち主だった。
緑「宜しくお願いします」
と、頭を下げれば差し出される手。
橙「俺は桐山照史と言います、宜しくな」
手を握り返せば、ふにゃりと柔らかい感触。
ふわぁ…男の人の手とは思えないや…。
緑「柔らか〜」
橙「誰がデブやねん！」
緑「え？」
橙「あ！ついいつもの調子で突っ込んでもうた…ごめんな気にせんといてな」
あ、あんまり僕の周りにはいないタイプの人やんなぁ…、けど好きやわ…こういうタイプの人間。
緑「ふ…」
橙「ふ？」
緑「フハハ…」
思わず笑ってもーた。
橙「なんや自分！笑うとメッチャ可愛ええなぁ」
少しだけ乱暴に頭をぐりぐりと撫でられた。
緑「なぁ照史くん、これはどこに置いたらええ？」
橙「ああ…神ちゃん、それはな…」
ここだけ時間の進み方がゆっくりな様な気がする…。
照史くんと一緒にいる時間はめちゃめちゃ居心地がいい。
橙「神ちゃん、木曜日午前中バイト入れる？」
緑「おん、その日なら午後からしか講義取ってないからお昼の時間帯まで居れるよ」
橙「よかったぁ〜俺その日講習受けなアカンくて、店締めるわけにはいかんやろ？」
緑「僕一人で大丈夫やろか？」
橙「珈琲入れられるようになったやん？料理も神ちゃん教える事ないくらい上手やしな、安心して任せられるわ…それに木曜日の午前中なんてお客さん…居らんやろ？」
ガハハ…と豪快に笑う。
照史くんそこは笑うとこちゃうで…。
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rik(プロフ) - ペンギンさん» ありがとうございます！なんか詰め合わせ行けという人が多かったのでそちらに行かせてもらいますね…ぬるい昼顔みたいなもんですが(･∀･) (2017年7月18日 0時) (
レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
ペンギン(プロフ) - 流星くんかっこいいです(はぁと) 濁さず詰め合わせにいってほしいです！ (2017年7月17日 3時) (レス) id: 17c27466bb (このIDを非表示/違反報告)
キャラパリポーズナ - rikさん» 短編集とかでリクエスト受付てくれているところだと瞬時に神ちゃん受けリクエストしちゃうんです… (2017年6月19日 22時) (レス) id: 88cef23244 (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - キャラパリポーズナさん» ですよね…。あれば真っ先に読み手にまわって自分書かないんですけど、ないから書いてます (2017年6月19日 0時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
rik(プロフ) - 梨神さん» わぁ！ありがとうございます。ちょい大人向けのきゅんですが、気に入って頂けて嬉しいです！更新がんばりますね！！ (2017年6月19日 0時) (レス) id: d865d0f00c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：rik
| 作成日時：2017年5月27日 20時
