触れたら散りゆく花こそ【ハイキュー！！×呪術廻戦】【クロスオーバー】

花弁が9枚 ページ10

「そうか、じゃあ」


『その前に私の質問に答えろ

お前らはなんで烏天狗と関わっている』



「……別に俺らが緋翠と関わってたっていいだろうが」


『いいわけが無い
お前たちが仲良しこよししてる相手は呪いだ
人の負の感情が集まって出来た凶悪な存在だよ

そんなやつが何をしでかすか分からない

最悪の事態を招く前に関わるのをやめろ』



決まりが悪そうにガタイの良い男子生徒は黙った




『……そもそも緋翠ってなんだよ』


「あいつの、名前だ」



呪物に名前、か



コイツらの能天気さとことの大きさに気づけない鈍感さには頭を抱える


これだからパンピーは



『はぁ、呪物に下らん執着をするな

呪物を寄越せ、それはお前たちが安易に持てる物じゃあない』



ガタイの良い男子生徒に手を出し、呪物を渡すよう促す



「───断ると行ったら？」


『場所吐くまでぶん殴る』


「その状態で？」


金髪ノッポの男子生徒が口を挟む


『こんなもん足止めにもならんわ』


少しの呪力でネットを木っ端微塵にする


全員が目を見開いて光景を見ていた



『オラ、言え
呪物はどこだ』


「──言わない」


『まだ下らんことを言うか』


ガタイの良い男子生徒を呆れながら見る

彼はこちらを睨んでいた


「俺たちから緋翠を引き剥がされてたまるか」





なんだよ、コイツら


なんだよ、その目


なんだよ、お前ら呪われてんのか







『………めんどくせぇな』


つくづく、この任務に当てた上層部を恨む
よくもこんな厄介な任務を私に当ててくれたな



「あっ、おい、どこにいく」


『帰る
お前らとは付き合ってらんね』



くるりと彼らから背を向けて体育館を後にした

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