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19話 ページ21

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『おはようございます、社長』

朝食の準備を終えて、愛しの彼を起こしに行く
……ん、ちょっと恥ずかしいな
これじゃ夫婦みたい……って、私が勝手に思ってるんだろうけど

「……ああ、おはよう」

ゆっくりと体を起こして微笑みかけてくれる
……ああ、好きだな

『……ん。社長、今日の朝ごはんはあさりのお味噌汁と鮭の塩焼きです』

「そうか……愛しい恋人の作る飯はなんだって美味い。早く起きねば……」

そう言いながらも布団から出れない様子
やっぱり寒いからかな
案外可愛いところとかあるんだ、社長ったら……

『そうです、起きてください。……ほら、出社する時間になっちゃいますよ』

出社の時間はまだ先だし、新聞を読んでいる時間くらいはあるけど……

「……ん……紫桜……済まぬ、もう少しこちらへ来てはくれないか」

『はい、どうしましたか、社長』

大人しく社長の枕元にしゃがみこむ

「社長では無い」

『……社長でしょう』

「紫桜はもう会社はやめているだろう、社長ではなく……その、諭吉と呼べ」

私の手を握って、少し照れながらそういう社長

『な、名前で!?みょ、苗字で呼ぶ段階をすっ飛ばして名前で……!?』

「……嫌か?」

『や、じゃ……ない、ですけど……』

……だって、社長は社長だし

「では他になにか?」

『……不敬』

「?」

『ふ、不敬です!社長のような素晴らしい御方に対して呼び捨てなんて有り得ません!というか社長のこと呼び捨てにする人間なんて見つけ次第私が斬り殺します!絶対絶対!!社長への不敬は許されないんですよう!!!』

「!?!?……そ、そうか……そういうものなのか……?」

『そういうものです!社長は絶対で唯一!!世界一の人格者で最強で最高の社長なんですから!!』

「……そ、そこまで褒められると照れ」

『そもそも言語なんかじゃ社長を崇め称えるには足りません!!うう、社長……今日も素晴らしい……』

「ま、待て、1度待ってくれ……!」

耳まで真っ赤になった顔を布団で隠してしまう社長
あ、朝からちょっと引かれたかも……?

とにかく、私はしっかり有給消化して探偵社を辞めたあともそれなりに幸せに生きていた

住み込みで社長と同じ屋根の下で寝られるし、朝食と夕ご飯作らせてもらえるし
何よりも社長に毎日お弁当を作る権利が!!

……その上、こんなに幸せなのに給料まで払われてる
そういえば、芙羽梨さんはどうしたんだろう
社長からは何も聞いてないけど……

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朱鷺 - 太宰さんが馬鹿でウケる (1月30日 9時) (レス) @page25 id: b34111cf4c (このIDを非表示/違反報告)
太宰の包帯少女 サブ - お話全て読みました。感動です。死にます。 (1月19日 4時) (レス) @page24 id: 7ba6d2397a (このIDを非表示/違反報告)
太宰の包帯少女 - ふわり許すまじ!!紫桜ちゃん幸せになって…!! (1月17日 11時) (レス) @page1 id: 76044cacdf (このIDを非表示/違反報告)
お稲荷 - 初コメ失礼します! こういう社畜系のお話大好きなんですよね〜 これ作った作者さん神でございます (1月13日 19時) (レス) @page18 id: bf74b10c25 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 社長オオオオオオ!、!夢主ちゃんを守ってあげてええええええ!!! (1月12日 17時) (レス) @page15 id: a350d82ee1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:riizumi7 | 作成日時:2024年1月10日 1時

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