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4話 ページ5

「……ふむ、安心せい。儂らはお前を傷つけん」

彼女の体を抱き上げる
四肢を切断されていた故か酷く軽い

『っ……そ、れでも、もう耐えられないのです』

「……まだ、痛むか?」

彼女の髪を優しく撫でる
……柔らかい髪だが、乱暴に切られたあとがあった

神などと呼ぶくせに大事にはされていないようだ

『わたしは、わたしに優しくしてくれた、貴方を壊したくない』

お願い、と
掠れた声で、祈るように

「はは、面白いことを言う」

『……』

「お前では儂を壊せん」

『……いいえ。……ごめん、なさい』

泣きそうな声で、ごめんなさい、と何度も謝る彼女

「なぜ謝る?……困ったのう……幼子の世話は苦手じゃ……おい立原!どうにかせんか!」

「え、えぇ、俺っすか!?」

物陰に隠れてこちらの様子を伺っていた立原に声をかける

「え、ええっと……その、飴とか舐めるか?ほら、いちごミルクの……」

『……?』

こてん、と首を傾げる
そうしていれば普通の少女なのに

立原から飴を食べさせられようとしている所が可愛らしい

「……ふふ、可愛いのう」

撫でようとして彼女の頭に手を伸ばす、が

『……あ、や、いや、いや……っ!ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい、もう許して、私、私のせいじゃない、やめて……!』

叫び声を上げて車椅子から落ちてしまう

「っ、おい!……大丈夫か?」

『あ……ごめんなさい……ごめ、んなさい、』

床に伏せたまま、頭を守るようにして怯えている

よく見ると彼女の体には所々に痣や切り傷が見受けられた
……というか、四肢を切断されている時点でろくな扱いを受けていなかったのだろう

「……すまんな、怯えさせた」

彼女の軽い体を抱き上げて今度は車椅子ではなく自分の膝へ座らせる

……本当に軽いものだ、せいぜい20キロ程度しかないのでは無いだろうか

手足の分の重さを上乗せして考えても、ほとんど生きていることが奇跡だ

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素間羅門 - こういう系は見たことなかったので新鮮というのもあり、面白かったです。夢主ちゃんも可愛い❗あと猟犬の反応もぐっとです❗ (2月7日 17時) (レス) @page5 id: 27d6234774 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅 - 好きすぎます! (1月21日 8時) (レス) @page4 id: c21f6abdfc (このIDを非表示/違反報告)
蓮月 - やばい夢主ちゃんの性格が癖に刺さりまくった!神様仏様主様ぁ (1月18日 18時) (レス) @page4 id: ffc93dad91 (このIDを非表示/違反報告)
柏餅 - 神すぎます! (1月18日 6時) (レス) @page2 id: c21f6abdfc (このIDを非表示/違反報告)
琥珀留流 - めっっちゃ楽しみです。もう人生であったこともないこのトキメキ!(クソデカ言葉)主様のペースでの更新、お待ちしております (1月18日 1時) (レス) @page2 id: da22073fbc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:riizumi7 | 作成日時:2024年1月17日 22時

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