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第18話 ページ18

坂「ほい!おーわり!」

そんな時、坂田が明るい声色でそう告げて立ち上がる。どうやら手当てが済んだようだ。

『あ、ありがとうございました……』

坂「いーえ!」

う「ありがとな、坂田。」

坂「んーん。」

坂田は俺にもニコニコ笑って救急箱を片付け始めた。





う「紹介する。坂田とまふ。」

坂「坂田です!宜しく!」

ま「まふまふです。宜しくね。」

う「んで、A。俺のいとこ。歌い手のことは説明してある。」

『Aです…お見苦しいところをお見せ致しました……。』

椅子に座りなおした俺とAの前にまふと坂田が座る。今は紹介タイム。
気まずそうに頭を下げたまま、Aは一度も顔を上げない。

ま「いやいや、僕もしょっちゅうフラッシュバックしてはパニックになってたから分かるよ〜。」

う「その度に俺呼び出されてたよな。」

ま「その節は大変お世話になりました。」

う「うむ。」

『…ま…まふまふさんも…?』

まふの言葉に、少しだけAが顔を上げた。

ま「…うん。だからAちゃんの気持ち、少しだけ理解できるよ。」

坂「まふ……。」

ま「苦しいね。」

『っ、…!!』

ま「頑張ったね。偉いね。」

う「…Aはよく頑張ってるよ。」

坂「うんうん!めっちゃええ子やし!」

『っ、ふぇ…っ』

再び涙を流し始めたA。

でも、今度の涙は。



『っ、ありがと、…ありがとう……!!』



良い意味での涙みたいだ。



俺とまふと坂田は顔を見合わせて笑った。

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まなつ(プロフ) - コメント失礼します。ただ一人の私自身を思ってくれる、本当の私を見てくれる、そんな優しい誰かがすぐそばにいる、それを気付かせてくれる誰かがいる夢主ちゃんはとても幸せですね。素敵なお話をありがとうございます (2020年6月25日 23時) (レス) id: c0717d53d4 (このIDを非表示/違反報告)
ゲッティ - 奇遇、私も埼玉住んでる (2020年6月13日 18時) (レス) id: 0adc01732d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 心春さん» これは世界中で理不尽ないじめと戦う皆の話です。貴方の心に響いたのならきっと貴方も過去(現在かもしれませんが)経験がおありなのでしょう。「結局誰も助けてくれない、けれど何処かに助けてくれる大人は必ずいる」をテーマに書いておりますのでコメント嬉しいです。 (2020年5月26日 7時) (レス) id: 72c92659fa (このIDを非表示/違反報告)
心春 - 泣いてしまいました。夢主ちゃんの周りに素敵な方達がたくさん居て、読んでいてとてもあたたかくなりました。これからも更新頑張ってください!楽しみにしてます。 (2020年5月26日 0時) (レス) id: dd23ca9c81 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - しおさん» ありがとうございます。「貴方にとって優しい世界が何処かにある」をテーマに書いておりますので伝わっていたのはとても嬉しいです。 (2020年5月24日 19時) (レス) id: 72c92659fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月6日 12時

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