僕達の専属衣装さん【AtR】

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「いらっしゃいませ。」

『あっ、あの、待ち合わせをしていて…』

「あ、男性２名様、既に奥の席にてお待ち頂いております。」

『あっ、その方達です！』

「それではご案内いたします。」



ま「き、来たみたいです…！！！」

そ「落ち着けって。」



「ごゆっくりどうぞ。」

店員さんがその場を離れたのが分かった。

どんな人なんだろう。顔も、歳も、声も、名前も、何も知らない。

『……あ、あの…っ！』

聞こえてきた声に顔を上げると………

ま「……っ、」



『たんぽぽ、です…』



ま(…か、かわ……かわいい……………！！！)



透けるような白い肌に映える黒髪を揺らす、小柄な女の子がへらりと笑っていた。





そらるさんの隣に僕が座り直して、正面にたんぽぽさんがちょこんと座る。

ま「初めまして、まふまふです…！」

そ「そらるです。」

『たんぽぽです。この度は連絡ありがとうございます。……あの連絡、本当は、凄く嬉しくて…。』

た、たんぽぽさんかわいいよぉぉぉ！！！！！(歓喜)

そ「ちなみに俺たちのことは？」

『存じております。』

知ってくれてるんだ……かわいい……(？)

そ「……おい、まふまふも何か喋れ。」

ま「はひっ！！！」

………あ、失敗した。隣のそらるさんが肩を揺らしているのが視界の端で見える。クッソォォォ！！！！！

ま「す、すみませんっ！！！」

『…あの、私の方が歳下なので敬語はいらないですよ？』

ま「でも……」

そ「じゃあタメ口でいくね。あ、それと何て呼べば良い？」

そらるさん…恐るべき適応能力…！！！

『あっ、失礼しました…。本名はAA、歳は22歳なのでそらるさんの６つ下の学年になります。今は都内でOLをしています。呼び方は…そうですね、名前の方が有難いです。たんぽぽだと少し恥ずかしくて…。』

そ「分かった。じゃあAさんって呼ばせてもらうね。」

ま「ぼ、僕もAさんって呼ばせてもらって良いですか…？」

『是非！』





初めて会ったときの印象は、明るくて、笑顔が素敵な子。何だか、僕らのような世界とは無縁のような、そんな印象を受けた。

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