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Aが血を吐いた姿が、姉上と被った。
それから、暴れまわる心臓がうるせェ。

Aは、嫌という程姉上に似てる。
髪の色も目の色もちげェのに、雰囲気も含めなにか似通ったものがある。

あの土方が認めるほどだ。


「…っはぁ…」


俺ァ、アイツに惚れている。
だから、怖い。

大切な奴を守れないことが。
目の前でまた命が消えていくことが。


ガラッ


「隊長、!」


「…なんでィ、ザキ」


「Aさんの件についてご報告です」


このタイミングでその話は聞きたくなかった。
だが、まァ仕方ねェだろ。


「Aさんは、真選組の専属医として入隊されます」


「…は?」


専属医、?
あいつ、医者だったのかィ。


「なんでも、かなり腕の立つ医者だそうで…」


「…いつ、入隊が決まったんでィ」


「つい先程副長が」


「そうかィ、終わったら早く出て行けよ」


「し、失礼します!!…うわあっ?!何ですかこれ!?!」


「こんにゃくでさァ、滑り具合はどうでィ」


「…最悪です」


「土方には使えねェな」


「もう!失礼します!!」


ガラッ


「…はぁ」


真選組専属の医者、かィ。
血生臭えここで医者は不可欠だ。
正直感染症が流行らないのは奇跡でしかない。

その点ではありがてぇ。

…でも、体は大丈夫なんだよな。
体が弱いって言ってたが、血を吐くほどとなっちゃ、仕事に支障をきたすこともある。


「なんで土方は…いや、近藤さんか」


目を瞑れば、姉上とアイツの笑顔が頭をよぎっていく。

明日、一番に会いに行ってやりまさァ。
絶対に落として、俺の女にする。

1日でこんなに惚れ込むなんざ、俺もどうかしてる。…覚悟しなせェよ。








一方、その頃。



「…病葉族の女が地球に?」


「はい」


「いいか、早急に捕まえろ。病葉族は希少なんだ。高く売れるぞ…名前と顔は?」


「割れてます…どうぞ」


「…へぇ、かなりの上玉だな。…Aか、いいかお前ら。早く捕まえて売りさばくぞ」


「「はい!」」









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少し修正を入れました。
内容は変わってないです。

ヒット数が100を越してて物凄く嬉しいです。
皆さんこんな作品を読んでいただいてありがとうございます。

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作者名:雪林檎V2 | 作成日時:2019年1月3日 11時

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