嫉妬深い彼氏は今日も絶賛嫉妬中その3

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カチャカチャと夕飯で使った食器を洗っていると、スルリとお腹に腕が回って肩に暖かい重みを感じる………


『ねえねえ奥さん』

「なんですかー？旦那様」

『んー何でもない』


そう言って嬉しそうにキュヒヒと笑う勝利に、私も釣られて笑ってしまう


勝利の左手の薬指、私の左手の薬指にはシルバーの指輪が光っていて、私の方はシルバーの指輪の上にもう一つダイヤの付いた指輪が輝いている


実を言うと、この度ですが私と勝利………結婚をしました！


お互い就職したら結婚しようと決めていたのもあって、マリウス君のパパの会社に入社した翌年に、私と勝利は晴れて夫婦となった


結婚式には高校の同級生や、志保に恋多き友人、それから中島君にマリウス君、菊池君に松島君と多くの人が祝福してくれた


そうそう電報でだけど、彩加ちゃんも祝福の言葉をくれた


ちなみに彩加ちゃん、現在は罪を償い終わって松島君の下で助手として働いているのだとか


ああそうだった、大事な報告を忘れてた！


ソファーで勝利にくっつきながら、ねえ勝利と声をかければ勝利が私を見る


そんな彼の左手をそっと取って、私のお腹にくっつける


最初は不思議そうな顔をしていたけれど、私の顔と自分の手がある場所を見て、目を見開いた勝利は涙を流して嬉しそうな顔で私を抱きしめた。


ねえ勝利


これから私達、もっと幸せが増えるね


そう言えば、勝利は嬉しそうな声でウンと頷いた………


(幸せの音色が聞こえるよ)

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