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6話 ページ8

『さて、場所を移動したし、ゆっくり話そう。』

「いつの間に…。これがその写輪眼の力か。」

「相変わらずお前は状況を呑み込みが早いねぇ。」

感心する様に言うカカシを、ギロリと睨む様にサスケは見る。しかし、そんな言葉よりもAの万華鏡写輪眼の力の方が興味深い様だった。

「サ、サスケ?顔が怖いよ〜。」

『サスケ、昔は可愛かったんですけどねぇ。ま、とりあえず話をしますから。』

「…何についてだ。」

『その呪印の事と、うちは一族について、後はお前が望んでいる"復讐"についてだよ。』

「イタチについてか…!!!」

『…完全に復讐という病に取り憑かれているね。まぁ、呪印についてもその事を話してからにしようか。』

あくまで冷静に話しかけるAに対して、イタチのことに関する話もすると分かると、物凄い殺気を放つサスケ。それを少し慎重な目つきで見るカカシ。

『まずは、うちはについてだ。』

その口から語られる歴史にサスケは驚愕するしかなかった。自分が知らない一族の一面を、見せられる形となった。しかし、どこか冷静な自分もいた。心のどこかでその危険性を察していたのか、示唆していたのか。それは本人にすら分からない事だった。

『ざっとこんな感じ。イタチくんについては、多くを語るつもりはない。私の口から話すよりも、本人からその事実を確かめた方が良いでしょう?きっと。』

「じゃあ、イタチもあんたも里のせいでそんな立場にいるのかよ!!!なんでそこまでして里を守る!どうしてだ!」

『…私は誰が何と言おうと、どんなに批判されても、木の葉が大好きだ。私の居場所を作ってくれた大切な所だ。サスケには、まだ理解できない事も沢山あるだろう。ゆっくり考えればいいさ。ただ、無闇に闇雲に力を求めるな。その気持ちはいずれお前自身を失くす。』

「俺は復讐者だ!!絶対に力が欲しいんだ。誰にも負けない、強い力が欲しい!」

『………そんな夢みたいな力があってたまるか!サスケが目指す力は独りよがりでしかない。そんな力なら、さっさと捨てちまいな。復讐と一緒に。それを追い求めた先に何があるのか、人生の先輩として先に教えておいてあげる。』

熱くヒートアップする言葉の投げかけを黙って見ているカカシは、少し心配そうにAを見ると涙が溢れそうになるのを堪えていた。愛する者が、誤った道へ進まない様に必死なのだ。カカシはグッと拳を強く握り、その後に続く言葉を待つ。

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かな(プロフ) - とても面白いです!応援しています(*^^*) (2022年5月23日 23時) (レス) @page40 id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:たろ | 作成日時:2019年2月25日 22時

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