33話 ページ35
叫ぶサクラに皆が一斉にサクラの事を見るが、本人は気にせずに気がついた事を伝える。
「Aさんは、まだ本調子じゃないはずです。それなのに、あれだけの分身体を何時間も保っていたって事は、相当チャクラを消費するはずです。いつものAさんならきっと、何ともないと思うんです。でも、今回はいつもと違う。チャクラの量自体も少なくなってるし、体力もない。」
「なるほど。だからチャクラ消費量の多い時空間忍術をギリギリまで取っておいてるのか。」
「ならば、逃げられない程のチャクラ量に追い込めば良いと言う事だな。」
「はい!!きっと、チャクラ量は普段の半分以下、体力も同等だと思います!」
「よし。行くぞ、お前ら!!!」
サクラの考察により、Aは冷や汗をかきどうやってこの状況を打破するかを必死に考えていたが、4人からの攻撃を避けるだけで次第に足はふらつき、息もかなり上がり始めた。
『はぁっ、はぁっ、はぁっ、……も、ここまで…っきたら!!!』
「あっ!!逃げられちゃう!!」
「っくそ。どこに行きやがった、師匠。」
「慌てるな、サスケ。体力も少なく、チャクラ量も少ないという事はあまり遠くへは移動できないという事だ。」
「あの感じだと、時空間忍術を使って移動できる範囲は半径3キロメートルって所かな?まぁ、術を使っただけでかなりの体力を消耗するから、その辺で寝てるかもしれないねぇ。」
カカシの言葉に一同はやる気が漲り、普段は勝てないであろうAを、もう少しという所まで追い詰めている事でより一層気持ちが昂ぶる。
しかし、体力が減っているのはこちらも同様で流石に疲れが見えてきた。
「後は俺1人でも十分、捕まえられるからお前たちは帰って休みなさい。」
「なんだ、カカシ。ここまで師匠の事を追い詰めたのに……。」
「サスケ、カカシさんも2人で話したい事があるんじゃないか?」
「……ふんっ。」
「サクラちゃん、俺は帰りに寄る所があるから、サスケと一緒に帰ってもらって良いかい?」
「…えっ!?は、はい!!喜んで!!!」
「お、おい、兄貴!何勝手な事っ…!!」
「こんな時間に女の子1人送れない奴は、男じゃないぞ。特に_______________。」
イタチがサスケの耳元で囁くと、サスケの顔は赤く染まりふんっとそっぽを向くものの、満更でもないようで。その様子をイタチとカカシは笑って見守り、サクラとサスケを送り出す。
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かな(プロフ) - とても面白いです!応援しています(*^^*) (2022年5月23日 23時) (レス) @page40 id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たろ | 作成日時:2019年2月25日 22時