【NARUTO】愛の一族が貫く愛＜うちは一族＞ (ページ18)

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16話ページ18

ある朝の日。眩しい光がカカシ家のベットルームを照らし、その光でカカシは目覚める。

「ほら、もう起きて。朝だよ、A。」

『もう少しだけ…。』

「ちょ、ほら、遅刻しちゃうよ？」

『ん～～。』

カカシの隣には、眠そうにしてまだ寝ようとしているAの姿が見受けられる。
以前までは知らなかったが、Aは寝起きがそんなに良い方ではないらしい。
しかし、何年も想いを寄せていた彼女に擦り寄られ(無意識)、もう少しと強請られると甘くもなってしまうカカシが居るのも事実である。

「A、起きて。朝ご飯食べる時間無くなっちゃうよ？」

『ん～……っは！！！嘘。やばい。』

「うぉ！？危ないよ、A。」

急にベットから跳ね起きた事で、ぶつかりそうになったカカシは、間一髪でそれを逃れ、Aの顔を覗き込むと、その顔はとても青ざめている。

「A？顔が青いぞ、何があった？」

『見張り役として、置いてきた影分身が消されました。奴らが、行動を開始しました。急いで、綱手様へ報告に行ってきます！』

「何だと！？…それはまずいな。俺も一緒に向かう。」

『はい。急ぎましょう。』

珍しく焦っているAと共に準備をすませると、火影室へ瞬身の術で移動する。
改めて綱手とシズネに状況を説明すると、綱手の眉間に皺がより、事態の深刻さを窺わせる。

「まずいな。お前の分身が見抜かれたとなると、相当な腕を持っていると見て間違いない。」

「いかがなさいますか？綱手様。」

『…私のことを倒した忍は、面を被っている男でした。それも写輪眼を持っている。』

「なっ！？！？」

驚愕の事実に、より一層考え込む綱手と冷汗を滲ませるシズネ、そして眉を寄せるカカシ。その姿を見て伝えなければよかったかと少し不安になるが、いずれは分かることだろう。と踏み、真っ直ぐに綱手を見つめるA。

「少数隊が望ましいだろう。すぐにメンバーを集め、揃い次第出発だ！」

『はい！』

少数隊ということもあり、メンバーはA、カカシ、サスケ、そして医療忍者という観点からサクラが選出された。

「お前ら、今までにない闘いになるだろう。誰1人として欠ける事無く、里に帰還する。良いな？」

『ま、何かあった時にはお前たちだけは、必ず守ってやるから安心しな。』

「ふんっ、さっさと行くぞ。」

「頑張りましょう！」

いつの間か、逞しくなった弟子たちに心を弾ませながら、敵地へ向かう事にした。