プロローグ ページ1
真っ暗な暗闇の中で向かい合う2人の手には、それぞれの武器が握られており、その間には殺気が渦巻いている。
『……私の里にそれ以上近づいてみろ。命の保証はないぞ。』
??「案ずるな。俺は捨て駒でしかない。お前が守りたいものは、俺じゃない他の奴が壊すんだ。」
『………まさか!!!』
??「3代目によって、お前の命は守られたんだよ。その判断は間違えていたがな…!!」
言葉を発している途中で、その男は倒れた。周囲にはその男以外にも、何百人という人数が倒れている。辺りには血生臭い匂いが漂い、その中心に佇む1人の少女は力なく両手を下げる。
(どうして私はいつも大切な存在を守る事ができないのか。)
その自問自答に対して、彼女のこれからの意思をどうするのか試す様な強い風が吹いた。
『………まだ、諦めてはいけないんだ。』
絞りだすような小さな声で、しかし力強く、言葉を吐くと月に照らされていた彼女の姿は辺りから消え、いつの間にかその彼女を取り囲むように転がっていた死体も、無くなっていた。
98人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かな(プロフ) - とても面白いです!応援しています(*^^*) (2022年5月23日 23時) (レス) @page40 id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:たろ | 作成日時:2019年2月25日 22時