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「え!本当ら!」

『な…泣いてないですよね…?』

「わからない、ちょっと行ってくる!」



放送室を囲むガラスの窓から下を俯いて明らかに落ち込んだポージングの仙石くん

一目見た時は驚いた。なんだか…あまりにも可哀想な姿で仁兎先輩に声をかけたが…



『(正解だったかな…?俺が行っても怖がられるし…)』



こっそりと覗いて見ると仁兎先輩が何やら事情聴取をしている

仙石くんの表情はよく見えないが、相談事だろうか…

あ、もしかして…



『(仁兎先輩に相談事があったけど俺のせいで取られちゃったから
あんなに睨んできたのだろうか…だとしたら申し訳ない)』



俺は後輩に大変可哀想なことをしてしまったようだ。

はぁ…やっぱり後輩は宮下だけでいいや…アイツ単純思考で操りやすいし

悶々と思考を巡らせていると仁兎先輩からメールが届く



仁兎累ちん、ちょっと下に降りてきてくれ!





『え…(説教ですか?)』



あまりにも唐突なメッセージに下の二人を見た

そこにはこちらを見て手招きをする仁兎先輩。と後ろに隠れた仙石くん

ええ…どうしよう……。



『(とりあえず…)』



わかりました。











「累ちん。忍ちんが少し言いたいことがあるそうだ」

『あ…はい…』



俺はおずおずと下に降りて怯えた様子の仙石くんをチラリと見た。

相変わらず見てくるのだが…

何か言いたいこと…?気味が悪いとか…?



『(言われ慣れてるからいいけど…)』

「ほら、忍ちん」

「ぅぅ…」



急かされる彼は顔を隠している。

そ、そんなに怒っているのだろうか…。アイドル科の生徒は

何を考えてるのかよくわからん…




「あ、あの…」

『…はい…?』



仙石くんが話しかけてくる

ゆっくりと仁兎先輩の後ろから出てきて、

赤くなった顔でこう言ったのだ




「ど、どうやったら!そのような身体能力が身につくてござるか!?」


















『…………え…?』





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名無し - とても面白いです!!続き待ってます!!! (2020年3月24日 16時) (レス) id: f24b08b83b (このIDを非表示/違反報告)
キノ - とても面白かったです! 更新楽しみにしてます!! (2019年9月18日 20時) (レス) id: 8fe8c8a0b5 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - リアルがご多忙と存じます。短い間でしたが素敵な作品をありがとうございました。 (2019年9月5日 21時) (レス) id: 4e31eec717 (このIDを非表示/違反報告)
水餅(プロフ) - あーたん♪さん» ありがとうございます!最近もう一個の小説書いててこっちがサボり気味なので頑張ります! (2019年8月9日 18時) (レス) id: 09171dabd4 (このIDを非表示/違反報告)
あーたん♪(プロフ) - 初コメ失礼します!そしてお気に入り1000人おめでとうございます!これからも無理のない程度で頑張ってください! (2019年8月9日 16時) (レス) id: a89e74ee99 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:水餅 | 作成日時:2019年7月31日 18時

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