【ポケモンXY】 story it again【カルム】

自己紹介。 ページ4

貴方視点

一年一組のクラスへ向かい、扉を開けた。中には、もうちらほらと仲良く話している組がいくつかできているようだった。


・・・出遅れた。こういうのは出遅れるとかなり気まずいんだよね。どうしよう。




内心、生まれたてのシキジカ状態の私は、ただただ冷静を装うように、自分の席に着いた。



先制が来るまで、まだ時間がある。かといって、友達作りを自分からしようとは思わないし、そもそも実行が出来ないような気がする。



・・・何故だろう。手や肩が小刻みに震えている。



「・・・君、震えてるけど・・・調子でも悪いの？」



いいえ、それは私自身にも分かりません。心の中で質問に答えてから、あれ？と疑問が浮かぶ。



これは私の心の声じゃない・・・ふと隣を見ると、頬杖をついた男の子が、私をじっと見ていた。この人に質問されたのか、今。



「あ、えっと・・・そう、じゃないです・・・はい」



嗚呼私の馬鹿野郎。もっと明るく接しろよ。もうちょっと明るく接することが出来れば、会話が空気のありすぎるボールのように弾んだものを。



「ふーん・・・あ、そうだ。俺はカルム。よろしく」

「はいっ！私はAですっ・・・！よ、よろしくお願いしましゅっ！」



思いっきり頭を下げながら、「お願いします」を言ってしまったからか、思いっきり噛んでしまった。



サッ・・・と血の気が引くのが分かった。おそるおそる顔を上げると、さっきのカルム君は、面白そうに笑っていた。



＿＿＿キュン。



なんだか、胸が高鳴ったような気がした。

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