止まった時間 ページ18
Asid
そう考えている中でもやはり沖矢さんに動きは無く、その動かなさは《まさか..ずっとこのままなんじゃ......》と少し不安を覚えるほどだった。
貴方『...』チラッ(沖矢さんに向けていた視線を選択肢へ戻した)
そして先程選択肢が現れた方を見てみれば、未だに内容も大きさも、ある位置さえ変わっていない選択肢が4つ表示されているまま。
貴方『...もしかして.........選ばないといけない......とか?選んだらまた沖矢さんも時間も動く...よね??』
そんな選択肢を見た私は先程感じた不安もあるからか、またもや前の自分なら考えすらしなかったことを妙に【確かな事】だと考えて動いていく。
そして...
ピッ(選択肢を選んで押した音)
ー選択肢を承認しましたー
貴方『...良かったら
選択肢を選んだ後、次はそんな文字が出たと思えば、私の口はまた‴何か‴に操られるようにそんなことを口にしだした。
そのせいで沖矢さんは少し機嫌を損ねてしまったようだけれど、再び降り始めた雨に打たれる感覚を感じながら、やっと動きだした沖矢さんを見て、心の中でホッと胸を撫で下ろす。
それでも止まらない口を放置してみれば、沖矢さんが工藤邸に住んでいるのを私は知っているはずなのに、遠くから来てたまたま私を見かけただけの人だという私の口。
そんな言葉を聞いて、そういえばで私が押した選択肢にはきちんとそれを理由にすると書いてあったことを今更ながらに思い出す。
沖矢「...そういえばで貴方は知らないのでしたね。改めまして、向かいの家に住んでいる沖矢昴です。」
その事をしらない沖矢さんは、当たり前のことながら向かいの家に住んでいることを告げてくる。
...正直名前まで名乗った理由は一瞬分からなかったけれど、またもやそういえばといった感じでお互いに名前を名乗ってすらいなかったことを思い出す。
つまり沖矢さんはこの流れで私が名前を名乗ることを、自然な形で期待している...ということになる。
なるにはなるけれど...。
貴方《何故私の名前を聞きたがっているの??私何か怪しいことしたり言ったりした??》
相手が相手な為、その考えを読み取ることまでは出来ないし、この世界が世界な為、そんな考えになってしまうのは...仕方がないことだと思う。
(夢主ちゃんが何言ってるのか分からない...by作者)
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花音(プロフ) - 初めまして♪凄く面白かったです( ≧∀≦)ノ続きがとても気になりますがまったり待ってます(*^^*)これからも応援してます(^○^) (5月22日 18時) (レス) @page20 id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
リバラ(プロフ) - ホワホワさん» ホワホワ様。応援ありがとうございます!楽しんでいただけているようで何よりです!!はい頑張ります!!! (5月12日 12時) (レス) id: 94e10f3f95 (このIDを非表示/違反報告)
ホワホワ - 面白いです!頑張ってください!応援してます! (5月11日 20時) (レス) @page16 id: 085e072867 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リバラ | 作成日時:2023年5月9日 11時