狼は柱を嫌う。

旅立ち ページ24

「それと、これも良ければ使ってくれ。」

『...銃ですか？』

「左様、お嬢さんなら、すぐに使える。」


「それでは...。頑張るんじゃぞ。」


┏○ﾍﾟｺｯ









『難しい。』

刃の調節が出来ない。

今までの刀と少し違う為か、無駄な動きが目立ってきて、直すには丁度良いだろう。

とはいえ、刀の伸びすぎ、縮みすぎ
また、一からの挑戦だと思うと
少し、気が滅入った。









〜三日後〜

『凄い！』

動けてる！

刀は、薄く折れそうだったが
下手したら、軽く当たるだけで、木刀を折る事が出来るのではないかと感じた。


しなるのに、とてつもなく硬いし。
硬いのに、生きているかのように曲がる。

さらに、

ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ

銃の訓練も、毎日欠かさずしていたら、遠くの的を的確に撃てるようになった。



(師範)「(いつの間にか、でかく成りおって...
寂しいのぅ。明日から任務か。
生きて、鬼を滅してくれ、人を救い出せ。)」

(師範)「応援しとるぞ。((ﾎﾞｿｯ
さぁ、夕餉じゃ！戻ってこーい！」


『はい！』









刀を握って、二年がたった今。
分かったことがある。


人を守る事の方が化粧をする事より、幾倍も、
美しいこと。

この豆だらけの手は、誰の手を握ってあげるためにあること。







(師範)「たまには帰ってこい！
もちろん生きてな。」

『ははっ！当たり前です。例え、首を斬られても死にはしないでしょうね笑』


(師範)「お前なら、有り得るな。
頑張るんじゃぞ。









A。」


[ﾌﾝﾌﾝｯ!]

[ﾁﾁﾁﾁ！]

『行ってきます！手紙も送ります！』

(師範)「負けるなよーーーーー(泣)」

『師範もお身体には気を付けて！みんなも元気でね！』




〈南南東ニムカエ！〉


『喋ってくれるんだ…。南南東ってこっち？』

〈チゲェ！ソッチハ 北北東！〉



『あぁ、そうなんだ。』

〈道ハ 任セロ！〉

『なんていい子なの...。』







夢主ちゃんは、方向音痴。

( ﾟ∀ ﾟ)ﾊｯ！→←作者のコソコソ噂話！(大声)

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す