事故物件に引っ越しました【srr】

16 ページ16

約束の時間はあっという間に来てしまう訳で。

ま「そろそろ来ますよ！」

『あー、緊張してきた……』

万が一の事があった場合、まふまふさんが守ってくれるとの事だ。言質も取った。

にしてもまふまふさんとそらるさんの共通の友達かぁ…じゃあ、やっぱ温厚なのかな？


「まふー！！！」『うぇっへぇい⤴！！！』

変な声出たな今。

なんだうぇっへぇいって。

ふざけてんのか。

「あっはwwwwお姉さんwwおもろすぎww」

ま「…流石にwwwうぇっへぇい⤴はwwwww」

いや………その前に。





『何で皆そんなに天井をすり抜けるんですか？！！ww』

ま「半笑いwwww」

＊

『えっと…あなたは、格好からして魔法使いさん？』

とりあえず私とまふまふさんが並んで正座し、目の前に魔法使いさん(仮)がいる状況。

私が質問すると、燃える様な赤髪を揺らしてニカッと微笑み、

さ「せいかーい、俺が魔法使いの坂田！宜しくー！」

…ふー。

人懐っこいな…優しそうで良かった。



「ちょっと坂田、俺抜きで話進めないで」

聞き慣れない低い声が耳に入り、驚いて声のした方を見ると

「おねーさん、初めまして。」

先程の倍の恐怖感、緊張感に襲われた。

曲線を描く角、大きく広がった翼、その人が正しく［悪魔］だと理解するには十分過ぎる特徴で。

さ「あっ、うらさん遅かったなー」

『は…初め、まして……』

思わず体や声が震え、敵意を孕んだ瞳に自分の瞳を合わせる事が出来ず。

ま「もーうらたさん、怖がらせないであげて」

う「あはwごめんって。俺はうらたぬき、宜しく」

『うら………たぬき？』

たぬき？たぬきなのか？

さ「妖怪とか怪物とか、まふみたいな幽霊もそうやけど…俺らは生きてた頃の記憶ないからなぁ。やから変な名前の奴が多いねん」

てか、がっつり関西弁だな…

ま「まふまふは変な名前じゃないでしょ」

さ「いや変な名前やろ。あ、お姉さんの名前は？」

話の方向転換に、まふまふさんが"ちょっと？！"と声を上げたがどうでも良さそうなので口を開いた

『…月城Aです、そらるさんと同居してます』

さ「Aちゃんな！にしてもすごいなぁ、どうやって同居する流れまで行ったん？」

う「あのそらっさんが…」

割とすんなり承諾してくれたけどな

『あー、確か…

＊

一応成り行き的なのを話した

さ「なぁ、Aちゃん。ちょっと教えたろか。」

『はい？』

小声の坂田さんが言い放った







さ「そらるさん、昔はめっちゃ凶暴やってん」

17→←15

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す