【NARUTO×結界師】守りたい命の分だけ強くなってやるさ。【第一章 - 8】

其の360 《暁のアジト》 ページ10

しばらく水上を走っていると、

アジトだと思われる一つの洞窟に到着した。



ここが、暁のアジトか。



A「あー、やだ。帰りたい」

イタチ「大丈夫だ。俺がそばにいてやる」


洞窟の前でようやくワイヤーから解放され、

腕や身体を思いのままに伸ばしていると、

穏やかな表情を浮かべたイタチに

頭を撫でられた。



ハァ、

昔はこの感触が大好きだったな。



今も好きではないと言ったら

大嘘になるが。


イタチの背中に隠れながら

アジトの通路を歩いていると、

もう一つの通路から

オレンジ頭の男性が現れた。



――あちゃー、

この人の目、

あの輪廻眼じゃねぇの。



これじゃあ

まともに目も見れやしない。


だが初めてだ、

輪廻眼を生で見たのは。


あのイタチでさえ、

開眼していないのに。



？「帰ったか。

ん？そいつは？」



それに、

この人から本物のチャクラが感じられない。


これは、影分身か？


イタチ「あぁ、この子が間Aだ。

A、この人がここのリーダーだ」


イタチの袖を握りながら、

リーダーに向かってペコリと会釈する。


A「間Aです。まだここには来ないけど、いずれお世話になります」

？「あぁ、この子が。

俺はペインだ、よろしく」


手を差し出され、

私は躊躇しながらも

その手を握った。


普通に体温はあるようだが、

やはりこの人はオリジナルではない。


だからと言って、

影分身でもなさそうだ。


ペイン「だが、まだここには来ないと言ったな。

何かあるのか」

A「ううん。今はまだ、そのときじゃないから」

ペイン「どういうことだ」

A「んー、なんとなく」


まだ里を捨てられる覚悟ができていないから、

とは口が裂けても言えない。


カカシやテンゾウ、ゲンマ、ライドウ、

アオバ、アスマ、紅姉さん、

コテツにイズモ。


同期にはナルトやシカマル、

チョウジ、いの、サクラもいる。


今の私には、

まだ仲間を裏切る覚悟がない。





【だから――】

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