【NARUTO×結界師】守りたい命の分だけ強くなってやるさ。【第一章 - 7】

其の324 ページ24

大蛇丸「厄介なものが出てきたわねぇ」


A「......」


目を間眼に変え、

影分身を二人出す。


クソ、

穢土転生の解除法が分かんねぇ。


こればかりは、

なぜかどの本にも書かれていなかった。


白尾「行くぜ、銀露」

銀露「うるさいねぇ。あんたに言われなくてもやってやるさ」


銀露は初代に、

白尾は二代目に向かって走っていく。


そして影分身には、

カカシと三代目の救助に回らせた。


その間にも、

私は大蛇丸の相手だ。


A「おらぁ！」


雷をまとわせた短刀を

大蛇丸に向かって振り下ろすが、

相手も口の中から出した刀で

即座に対抗してきた。


大蛇丸「その目、やっぱりほしいわね」

A「サスケに呪印をつけたのが間違いだったか」


こいつの適当な呪印には

それなりの代償があるようで、

一回人につけてしまうと

しばしの間はつけられなくなるらしい。


だからあの第二試験時、

大蛇丸は私に呪印をつけずに

去っていったのだ。


大蛇丸「さぁ、どうかしらね」

銀露「A！」

A「なんだ――ぐはっ」


腹から突き出る、

大蛇丸の刀。



クソ、

目の前に集中し過ぎて

気付かなかった。



どうやら、

目の前にいる大蛇丸は

影分身だったようだ。


急所は外しているものの、

これは出血多量で

命を落としてしまいかねない。


大蛇丸「本体で向かってくるからよ、バカな小娘ね」

A「ぐっ......！

なーんてな」

大蛇丸「何！？」


と見せかけて、

腹を一突きされた自分は

ボフンと消える。


そう、影分身だ。


本体の私は

すでに大蛇丸の背後に回り込んでおり、

右手の方印から二本の念糸を伸ばし、

彼の両腕を拘束していた。


そして、

念糸を通して多量の電気を流し込み、

大蛇丸の両腕を使えなくする。


大蛇丸「ぐあぁぁぁ！」

A「三代目！」

三代目影分身「ようやった、A！」


一瞬にして

大蛇丸の真正面に現れた影分身の三代目は、

大蛇丸に向かって屍鬼封尽を行った。


大蛇丸「(な、なんなのこの感覚......)」


この術は、

自分の命を代償に相手の魂を封印するもの、

らしい。


先刻、

三代目とのテレパシーで聞いたのは、

大体そのような内容だった。


だが、

この三代目は影分身。

死ぬことはまずないという。


しかし、

今の三代目では

屍鬼封尽が完全に成功するか分からない。





【さすがに、チャクラが少な過ぎる】

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