【NARUTO×結界師】守りたい命の分だけ強くなってやるさ。【第一章 - 7】

其の320 ページ20

A「カカシ、行くよ。大蛇丸が穢土転生を始めた」

カカシ「あぁ」


差し出した手をカカシが握ろうとすると、

暗部の一人が「俺たちも行かせろ」と

立候補してきた。


A「......」


だが正直なところ、

この暗部たちでは

初代や二代目どころか、

大蛇丸さえ手に負えない。


A「足手まといだね」

暗部2「何！？」

暗部1「やめろ。確かに俺たちじゃ足手まといになるだけだ。俺たちじゃ手に負えない」

暗部2「ですが隊長！こんな子どもに言われては――」



またか。



“ガキ”だから、

“子ども”だから。


大人はそうやって

子どもを卑下する。


もしかしたら、

その子は大人より強いかもしれないのに。

頭の堅い大人より役に立つかもしれないのに。



ムカつく。



だから見知らぬ大人は

信じられないのさ。


カカシ「(まったくどいつもこいつも、Aをガキだガキだとなめやがって......)

A、時間がない。行くぞ」

A「ん。

飛雷神の術！」


目標を三代目の懐にある術式クナイに定め

発動させると、

案の定到着したのは結界の中、

三代目の隣だった。


三代目「お主ら、なぜ......！」


A「言ったはずです。私は三代目の命をお守りすると」

カカシ「私たちだって眺めてばかりはいられないでしょう。

それに、我々木の葉の忍は火影様に忠誠を誓った身。ここに来て当たり前です」


私とカカシの真剣な声色と

眼差しに圧倒されたのか、

三代目はそれ以上何を言うこともなく、

ただあの優しい目をして

静かに微笑んでくれた。


初代「わしの作った里がこのような形で残っておろうとは、なんともうれしいものぞ。

なぁ、扉間？」

二代目「だが兄者、これはこの若僧がやった術のようだ。呼ばれたからには逆らえないのが事実」





【顔岩の人が、目の前に】

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