お母様 ページ12
ーーーーーー
夜風に当たっていると母のハルが金色の髪をなびかせながらやってきた。
ハル「……どう？楽しい？」
「とっても楽しいわ、でも人酔いしちゃったみたいなの。」
そんなの嘘だ。
人酔いなんかしない。ただ、あの場所にいたくなかっただけなのに。
この時の私はなんて酷い奴なんだろうか。
ハル「そう……そういえば白雄くんにあった？
貴方のこと気にしてたみたいだから。」
「ああ、黒髪の子？ さっき話したわ。」
母はニッコリと笑うと私の頭を撫でた。
何も言わずに私の頭を撫でている母はどこか寂しくて儚い感じがしてどこかへ行ってしまわないかと思うばかりであった。
ハル「大きくなったね、A。」
「私、そこまで子供じゃないもの。」
ちょっと、強がりを見せてしまった。
本当は親の後ろを隠れているのに。誰にも見られないように。
ハル「そういえば、今度煌帝国に行くことになったのよ。友人の玉艶が招待してくれたの。」
「玉艶って……王妃様じゃないの？」
母はコクんっと深く頷いた。
そう言って母はまた人の中へと隠れてしまった。
ただ一人、夜風に当たっていながら
赤いドレスをなびかせていた。
.
終わり
ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←赤いドレス
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 18人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
制服ｸｩﾝ(プロフ) - 桃花( ω *)さん» コメントありがとうございます！！更新頑張りますー！ (2015年1月5日 6時) (
レス) id: 44a03d5d2a (このIDを非表示/違反報告)
桃花( ω *) - 主人公かわいい!!! 白龍も白雄もかっけえええええ(´ ¶ `) 更新応援してます!!!頑張ってくださいっ!!! (2015年1月5日 0時) (レス) id: f2a7a4da26 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：制服ｸｩﾝ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ri0410saka1/
作成日時：2014年11月30日 19時
