嗚呼、美しき高嶺の花よ。 ページ11
ーーーーーーーーー
「 ここは…」
いつの間にか立っていた場所は牢屋の前だった。 この中には数々の罪深い人達がいるとお母さんに教えてもらった。
たが、ここから鈴の音が聞こえてここまで足を運んだのだ。 手に触れようとすると、真っ白な手が僕の手と重なった。
「 あら、 由紀 どうしたの？ 」
「 さあ？ 気になっただけです。」
重なる瞳には僕が映っていた。
真っ黒な瞳に映るのは幼い僕自身だった。 だが、相変わらず目つきの悪さは国一ではないかと思う。
「 私は感のいい子は好きではないわ。 」
そう言うと僕の手を握り締める手に力が入る。 真っ赤に腫れる手を見る余裕すらなく、僕は扉を見上げ、こう言った。
「 … きます。 」
■
「 あーう 。 」
遥が私に手を差し伸ばしてきた。 まだ、生まれたばかりなのにこう言葉を発するのはすごいとしか言い様がなかった。
それでも、私は抱き上げて自分の揺り籠の中で眠りへと誘う。
「 遥は 紅炎様の子ですよ。 」
幸せな時が壊れるときは案外突飛すぎて気づかないものなので、 硬い牢屋の扉が開かれたときは気がつくこともなかった。
外で騒がしく、女官や兵士が牢屋の方へと駆けていった。
「 どうしたのかしら、 ねぇ はる… 」
「 ただいま、 A。 」
白い高嶺の花が一輪咲き誇っていた。
.
初めて、あなたの顔を見ました。→←幸せな日が一瞬にして崩れました。
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蓮にぃ(プロフ) - オバンさん» そう言って頂くと幸いです。 俺としてはまだまだ書きたいと思ってますので番外編をつくりました(´ｰ｀) (2015年4月5日 19時) (
レス) id: 44a03d5d2a (このIDを非表示/違反報告)
オバン - 一章から、いっきに読んだけど、凄く引き込まれる内容で、久しぶりの良い作品を閲覧させて頂きました。ありがとうございます( ´ ▽ ` ) (2015年4月4日 23時) (レス) id: 678d61674c (このIDを非表示/違反報告)
蓮にぃ(プロフ) - ぱんだぱやこさん» ありがとう！！ リクエストもありがとうね！ (2015年3月30日 20時) (レス) id: 44a03d5d2a (このIDを非表示/違反報告)
ぱんだぱやこ - 完結おめでとう！(*^▽^*)番外編で、家族旅行お願いしますです！！！！ (2015年3月30日 14時) (レス) id: ec529c3c47 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんだぱやこ - クダグダだなんて、言わないでよ！！こんなにすごいんだから！ま、これからもよろしくねぇ！(*^▽^*) (2015年3月16日 17時) (レス) id: ec529c3c47 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蓮にぃ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ri0410saka1/
作成日時：2015年3月1日 20時
