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彩side

小鈴ちゃんは、小鈴ちゃんのお母さんを見送ると、立ち上がった。


歩きだし、しゃがみ込んだままの小鈴ちゃんのお父さんの目の前で止まる。



崎「今まで…お母さんが居なくなってからお父さんがやって来たことは、正義じゃないと思う。」



小鈴ちゃん…



崎「正義じゃないし、明らかに人に迷惑がかかるようなことをした。
だけど、非現実的な事が絡んでるから、日本の法律では裁けない。」



小鈴ちゃんのお父さんは俯く。



崎「でも償うことは出来る。


お父さんは沢山の人に迷惑かけてきた。


この研究所をクビにした人にも、

洗脳してブラックな研究に着いてこさせてた人にも、

藍ちゃんにも、

ここにいる皆にも。


だからちゃんと頭下げないと行けないと思う。


それに、本来やる予定だったお母さんのお葬式だってしないといけないし。」



小鈴ちゃんは小鈴ちゃんのお父さんに手を差しのべる。



崎「私、一緒に行くよ。娘として責任とらないとね。」



そう言って小鈴ちゃんは悪戯に笑った。


小鈴ちゃんのお父さんは苦笑し、小鈴ちゃんの手を掴み、立ち上がる。



崎父「今まで悪かった。小鈴。ありがとう。」



小鈴ちゃんを抱き寄せ、頭を撫でた小鈴ちゃんのお父さん。


小鈴ちゃんは、なんだか照れくさそうな顔をしていた。



崎「はいはい、私への謝罪と御礼はいつでも出来るでしょ。
今は皆にちゃんと謝って!」



そう言われて、小鈴ちゃんのお父さんはこちらに向き直った。


私も立ち上がる。



崎父「今回の事は、本当に申し訳ない。
気がすまなければ、暴行罪ででもなんでも訴えてくれ。
それと立花さん。」



急に呼ばれて、ちょっとびっくりした。



崎父「君のお姉さんには、今までずっと迷惑をかけて来た。
後日また謝罪に向かうが、ここでも伝えさせてくれ。
あと、小鈴と同じ学校と聞いた。
涼音も言っていだが、仲良くしてやって欲しい。」



彩「勿論です。」



そこから誰からも声があがらず、kzの皆の方を見ると、私の方をじっと見ていた。


あ、私が言えと。はい。←


皆が言いたいことは大体分かっていたので、私は特に確認せず口を開いた。



彩「私達は大丈夫ですから、気にしないで下さい。
この一件が丸く収まることを願っています。」

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りぃあ♪#(プロフ) - 未麗さん» わああありがとうございます!作品がまだ生きていることが嬉しいです…笑 (2022年6月20日 0時) (レス) id: f0d7ca6b29 (このIDを非表示/違反報告)
未麗 - 藍ちゃん可愛かったです。あ、あとあと作者様の想像力がすごかったです‼ (2022年3月27日 10時) (レス) @page21 id: 1aa17b468f (このIDを非表示/違反報告)
りぃあ♪# - 華菜原 舞衣さん» ありがとうございます!そうですりぃなさんです!誤字の指摘、ありがとうございます。読んでくださりありがとうございました! (2020年8月24日 16時) (レス) id: 77648adcbf (このIDを非表示/違反報告)
華菜原 舞衣 - すっごく、おもしろかったですっ!あの、かなり前のことなのですが、あなたの名前の一文字違いって、りぃなさんじゃないですか?まちがってたら、すみません。あと、パート2の、50話あたりの誤字です。気ずく→気づく、三ツ矢→三ツ谷、です。サイダーです、それじゃ (2020年8月21日 14時) (レス) id: daa172df0e (このIDを非表示/違反報告)
りぃあ♪# - 夜桜杏奈さん» ありがとう!じゃあ杏ちゃんって呼ぶね!今度杏ちゃんの作品にもお邪魔します(´˘`*)改めて、よろしくね! (2020年4月11日 21時) (レス) id: 77648adcbf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りぃあ♪# | 作成日時:2020年1月7日 20時

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