立花彩の片割れ part3

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藍side

藍｢失礼します。｣


中に入ると、まぁまぁ大きめの机の上に沢山の資料が並び、

部屋の壁沿いに並ぶたなの中や上にもぎっしりものがあるといういつもの光景があった。



婆｢久しぶりだね、サファイア。どうかしたかい？｣



わざわざ聞くなんて。


知ってるくせに。



藍｢はい。少し相談事が。｣



御婆様は一見、100歳をとっくに超えているような容姿だけど(ていうか超えてるけど)、

人間界での御老人のように忘れっぽい(これを認知症と言うらしい)ことはなく、

その頭には膨大な知識が詰め込まれ、心身は強力な魔力を秘めている。


あ、怖くないよ、とっても優しいんだ。



藍｢これ、何か分かりますか？
私は、魔物を操るために人間が魔物に飲ませた薬だと踏んでいますが。｣



御婆様はそれを手に取ると、沢山の資料や本と一緒に、でも大切に置かれている水晶にかざした。


この水晶は凄い力を持っていて、人間界と魔法界の様子を見たり、何かを調べるのにも使えるのだとか。


形は人間界にいる占い師とかって名乗る人が飾り物みたいに持っている水晶と似ている…


ていうか同じ。


御婆様は暫くしてこちらを見て言った。



婆｢サファイアの読み道理、此奴は魔物を操るための薬だよ。
だが、誰がこんなことを…｣



御婆様が私に薬を渡し、水晶で調べ始める。



藍｢動機については調査を終えています。
人間が、亡くなった者を生き返らそうと、魔法使いを利用しようとし、その際に使った様です。｣



婆｢まさか…魔力を奪って生き返らそうと？｣



藍｢はい。私はどうやら、その標的になっているようです。｣



さて、ここからが本題だ。




藍｢私はその研究をしている人間の娘に、事情を聞きました。
その子は、父親に研究を辞めさせたいと言っています。
これから私は、どう動けば良いですか？｣



御婆様は少し悩んでから、口を開いた。



婆｢まず…｣



御婆様が言いかけたのを妨げるように、ノッカーの音が響く。



婆｢おや、誰だろうね。｣



御婆様は立ち上がり、ドアを開いた。



そこに居たのは、









.









.









婆｢おや、フラワーじゃないか。
どうやってここまで来たんだい？｣









彩だった。

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