立花彩の片割れ (ページ26)

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黒木side

久しぶりに、KZの集合があった。

しかも、集合をかけたのは、アーヤ。

それから、彼女が発した言葉。

彩｢急なんだけど、私、｣

次の言葉を発するまでには、かなり時間がかかった。

そして彼女は、半ば諦めたような、もうどうなっていいというような、表情をして、

悲壮感の感じられる表情をして、

彩｢KZを、退団します。

今まで、ありがとうございました。｣

アーヤの綺麗な頬に、透明の涙かつたる。

なんで？

KZは君の生き甲斐なんじゃ無かったの？

若武が同じようなことを聞く。

しかも、理由が言えないんだと。

これは何かあったのだろう。

するとアーヤによく似た、黒髪の少女が後ろから顔を出す。

？｢家庭の事情ってとこかな。｣

は？誰だよ。アーヤとどういう関係だよ。なんでお前が知ってんだよ。

しかも、こいつ内容を聞いていたのか？

七鬼がお前は誰だと聞くと、

？｢立花彩の片割れ、って言ったところかな。｣

は？片割れ？なんだよ、それ。

そして、アーヤの片割れと名乗った少女が5週間後に全て話すと言い残し、

アーヤもそれに続いて2人でカフェテリアを出ていった。

若武がアーヤを止めようとしたため、俺はそれをとめた。

その時のKZのメンバーは、

小塚は放心、若武は怒っていて、その他のメンバーは片割れと名乗った少女を睨んでいた。

誰も何も喋らない。

ただただ時間が過ぎていく。

黒｢若武先生、気持ちは分かるけど、このままでいいのか？｣

俺が声を掛けると、若武は気を取り直し、司会進行を始めた。

全員一致で、アーヤとアーヤの片割れと名乗る少女を調べる事にした。

アーヤの片割れと名乗った少女は仮名として、片割れと呼ぶ事にした。

そして、さっそく秀明を出て、全員で2人をつけていると、

片割れにさっそく気づかれた。

くっそ、なんなんだよこいつ。

片割れ｢黒木君って言ったっけ。なんの用？
他のメンバーも、後ろにいるんでょ？出してよ。
隠しても無駄。バレてるからね。｣

片割れの後ろにいたアーヤは呆気にとられていた。

ほんとに何なんだ、此奴は。

まぁ、仕方ない。直談判だ。