立花彩の片割れ (ページ18)

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彩side

次の日の朝

私はランニングに行こうと着替えて、玄関へ向かった。

すると急に電話がなり始めた。

こんな時間に誰だろうと疑問に思いつつ、受話器を持ち上げる。

彩｢はい。｣

？｢立花です。朝早くにすみません。彩はいますか。｣

た、立花？！

しかも私のこと呼び捨て？！

藍なら脳内会話出来るしまず電話かけられないだろうから…

誰っ？！

あ、返事しないと←

彩｢はい、彩です。｣

？｢あら、彩だったの。

私、貴方のお母さんよ。藍から話は聞いたんでしょう？｣

彩｢あ、はい、聞きました。｣

晶｢あらそんな堅苦しくしないでいいのよ。親子なんだから。

全く藍も彩もなんで最初敬語なのかしら。

流石双子ね。反応が同じ。｣

藍も敬語だったんだ。

彩｢そうなんだ。｣

晶｢ええ。それで、昨日藍が話した事、誰にも言わないで欲しいの。

あと、いないと思うけど、探られるような友達がいたら、出来ることなら、一時的でいいから、縁を切って欲しいわ。｣

探られるような友達…

KZの皆ってぴったり当てはまるけど…

縁、切りたくないな…

晶｢立花財閥は大手だから探られると広まる可能性が高いわ。

故意にもね。｣

そっか…そうだよね…

彩｢分かった。｣

縁を切るにはKZを退団せざるを得ない。

藍に、相談しよう。

晶｢ごめんね、3週間後、待ってるわ。

スマホも用意しておくから。

じゃあね。彩。｣

通話が終わったため、受話器を置く。

いつもだったらスマホを貰えることに対し喜んだりしているかもしれなかった。

だけど、今はそれどころじゃない。

私はランニングに行くのを辞め、藍に相談しようと思った。

でも、よくよく考えるとこれ、藍に相談する内容じゃないかも。

私が1人で考えるべきだ。

時計を見るといつも朝ごはんを食べている時間だったので、登校中に考えることにした。

朝ごはんを食べ、支度を終わらせて家を出、駅に向かった。