立花彩の片割れ (ページ13)

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藍side

藍｢んじゃ、話すね。｣

彩は本当に優しいと思う。

私がいきなり会いに行って、不審がってもおかしくない状況で、私が双子の姉だということを信じ、

話を聞くためにわざわざ案内してくれた。

優しい妹で良かったなぁ。

これで超・性格悪くなってたら悲しいもんね。

そう思いながら話し始める。

彩は表情をクルクル変えながらも、黙って聞いてくれたので、話しやすかった。

藍｢まず、私が双子の姉の件について。

実は今彩が住んでる家は、本当の彩の家じゃないの。

家族も。

彩のお父さんやお母さんや兄弟も、本当の家族じゃない。

彩は今、本当のお父さんの弟さん…

つまり私たちの叔父にあたる人の家族に、引き取ってもらってるってこと。

つまり彩のお母さんは本来叔母にあたって、兄弟は従兄弟にあたるってわけね。

んで、何でそうなったかって言うと、まぁ…私のせいっちゃあ、私のせいかな。

私、1歳半くらいの時に病気になったんだ。

それで今、総合病院に入院してるの。

病院にいたって言うのは、そういう事。

彩がなんで叔父さんの家に引き取られたかって言うと、

私達が凄い仲良くて、私が入院した時に彩が元気なくなっちゃって、それを見るのが辛かったんだって。

で、お父さんの提案により、叔父さんの家に引き取られた。

彩の本当の家族はお父さんとお母さんにお兄ちゃんが2人。

名前はお母さんが晶子で、お父さんが弘人。
上のお兄ちゃんが一真で、下のお兄ちゃんが一颯。

一真兄は高2で一颯兄が中3ね。

学校は2人とも開成。

それでね、私達のお父さんはなんと！立花財閥の社長なんです！

凄いよね。私も聞いた時びっくりしちゃった。

で、なんで私が彩に会いに来たかというと…

まぁ、はっきり言うとわたしが勝手に会いに来たんだけど、3週間後の日曜日に私が退院する事になったから。

で、なんで退院する事になったかというと、立花財閥の後継者発表があるから。

あ、因みに後継者は一真兄ね。

それをするために出来たら退院して欲しいってことでお母さんが昨日私に逢いに来たの。

私の病気は完全に治ることはないらしくて、症状があらかた治まったら退院って事になってたの。

前から退院の話は持ち上がってたから、即決だったよ、私の退院。｣

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文字数恨むって言ってた他の作者様の気持ちがようやく分かりました。

文字数ぅ…