立花彩の片割れ (ページ12)

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彩side

彩｢じゃ、入ろっか。今度2人で来る時はお金もってこようね。｣

藍｢うん…｣

藍の元気が無い…

なんとか元気づけたいと思ったけど、方法が思いつかず、自分の無力さを感じる始末。

お店に入ると、すぐに店員さんが出てきて、案内をしてくれた。

店員｢いらっしゃいませ！2名様でよろしいでしょうか？｣

彩｢はい｣

店員｢空いている部屋、好きなところをお選びください。ご注文がありましたら、部屋にタブレットがございますので、そちらでお呼びください。｣

彩｢はい。ありがとうございます。｣

私達は1番奥の部屋を選び、中に入った。

私自身、個室カフェは初めてで、普通のカフェと違うところに興味深々だった。

藍はというと、さっきのローテンションぶりは何処に行ったのか、すっかりご機嫌だった。

藍｢凄い！凄い！｣

さっきからこれしか言っていない←

まぁ、元気になったみたいだし、いっか。

私達は椅子に腰をかける。

机もあるし、勉強するのには最適かも。

藍｢いやぁー来てよかった！なんにも注文出来ないのが残念だけど、何だっけ…タピオカミルクティー？飲めないの残念だけど、来てよかった！彩、今度お金持って来ようねっ！｣

彩｢うん｣

藍の元気が戻ってよかった！

てか、私、藍を元気づけるためにカフェ来たんじゃないんだった！

彩｢ところで藍、話って何？｣

藍｢ん？
あ！そっかそっか！
私達、カフェの見学来たんじゃないもんね！
すっかり忘れてたよ！｣

忘れないでよぉ…

藍｢んじゃ、話すね。｣