検索窓
今日:30 hit、昨日:4 hit、合計:1,227 hit

148 ページ50

「何がだ?」


「あんなふうに走れるのが。僕、走ったらすぐ苦しくなっちゃうから」


「…お前はその辺りが不得手なだけさ。代わりにほら、頭は誰よりも良いだろう?」


「……ありがとう」


走ることだけではない。はしゃぐのも、矢継ぎ早に喋るのも、雪親の身体にとっては負担だった。


主治医には「ここまで生きて来られたのは奇跡」とまで言われるほどに脆弱な身体は生きるにおいて制限が多過ぎるのだ。


ドクターストップとまではいかないが、“やらない方がいい”に尽きる。


「……僕、なんでこうなんだろう」


「そう言うな。ほら アニマルセラピーだ」


「わぷっ」


もふっと顔に乗せられた子犬。両手で抱き上げるように剥がせばキラキラした瞳がこちらを見ていた。


「キャン!」


「…んふふ、かわいいなぁ」

この小説の続きへ→←147



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 0.0/10 (0 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年8月10日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。