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同刻、安芸。


雪親のいる座敷牢を軍医らが慌ただしく出入りしていた。


突然目を開けて起き上がり、はっきりと言葉を口にしたかと思った瞬間 糸の切れた人形のようにガクンと倒れたのだ。


「雪親殿!しっかりしてください、雪親殿!おい脈を測れ!!」


「弱くなりつつあります…!!」


「さっきのは一体…!?」


まるで健康そのものな動作だった。それがどうだ、健康どころか心臓が止まろうとしている。


今までの月親と雪親を見てきて2人がどれだけ強い絆を持っているのか分かっている。生きて会わせてやりたいと思うのは医者心か。


「駄目です、もう脈が弱過ぎて…戻りません!」


「諦めるな!脈があるならまだ間に合う!」


「雪親殿!!」


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


“迎えに行かなきゃ”


“僕たちは2人で1人だもの”

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作者名:クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年8月10日 21時

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