今日:8 hit、昨日:4 hit、合計:1,205 hit
小|中|大
134 ページ36
同刻、安芸。
雪親のいる座敷牢を軍医らが慌ただしく出入りしていた。
突然目を開けて起き上がり、はっきりと言葉を口にしたかと思った瞬間 糸の切れた人形のようにガクンと倒れたのだ。
「雪親殿!しっかりしてください、雪親殿!おい脈を測れ!!」
「弱くなりつつあります…!!」
「さっきのは一体…!?」
まるで健康そのものな動作だった。それがどうだ、健康どころか心臓が止まろうとしている。
今までの月親と雪親を見てきて2人がどれだけ強い絆を持っているのか分かっている。生きて会わせてやりたいと思うのは医者心か。
「駄目です、もう脈が弱過ぎて…戻りません!」
「諦めるな!脈があるならまだ間に合う!」
「雪親殿!!」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
“迎えに行かなきゃ”
“僕たちは2人で1人だもの”
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
1人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年8月10日 21時