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｢いなくなるなんて許さない、ダメだ、一緒に四国に帰るのだから
もし逝くのなら、逝ってしまうなら、いや、絶対に許さない…！！｣
｢うん、ごめんね月親｣
泣かないで、と以前よりも重く感じる腕を動かして月親を抱き返す。抱きしめると言うにはあまりにも弱々しいそれにまた涙が出た。
きっと遠くない日に逝ってしまうのだろう。千里眼を使わずとも感じてしまったし、雪親自身もそれを分かって受け入れている。
足掻いたところで無駄なのだと。
｢泣かないでよ月親 僕はまだ生きてるよ
……千里眼、嫌だろうけど｣
｢私たちのためだ、喜んで使ってやるさ。未来だろうが何だろうが視てやる｣
｢ふふ、頑張ってね｣
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作者名：クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2018年8月10日 21時
