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「なんだと…!?どういうことだ、何故四国が?」


「理由は分からないけど、兄上のいない隙を狙ったのは確かだよ」


「なんと卑怯な…毛利め……!!人を人とも思わぬ外道が!八つ裂きにしてくれる!」


「落ち着いて 月親。たぶん僕が連れて来られたのは人質の意味もあると思う」


言いたくないけど、と雪親。


2人で四国に帰ることを望む以上 避けてはならないものだ。


「もし、月親が妙な動きをしたら

きっと僕は殺される」


ある程度の衣食住と安全、そして共にいることを望んだ雪親を保証することの代償。


千里眼を拒むでなく、脱走を試みれば直ちに奪われる雪親の命。


「…っ、それは……」


「でもね月親、僕はどのみち長くないからそれでも良いと思ってる」

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作者名:クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年8月10日 21時

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