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｢当然だ、私たちは2人で1人なんだからな。少し待て 布団を敷く｣
｢うん ありがとう｣
せかせかと布団を敷いて雪親を寝かせる。急な環境の変化がどんな影響を及ぼすか分からないぶん、安静にさせておくのが1番だ。
ここは座敷牢で閉じ込められてはいるが 世話役の女中がいる程度には待遇がいい。ひとまず従っておけば害悪はあまりないだろう。
｢何か食べるか？｣
｢いらない……食べたくない｣
｢白湯はどうだ、空きっ腹も良くあるまい｣
｢…うん｣
最近の食事はほとんど白湯、申し訳程度に十分粥を食べる程度。
そこまで弱っていることを知らない月親は女中に白湯を申し付けた。
｢…月親、千里眼嫌いなのに いいの？｣
｢生きて帰るためだ。命さえあれば何とでもなるからな｣
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作者名：クヴァール&くろのちか x他1人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2018年8月10日 21時
