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まぁなんやかんやあって落ち着きを取り戻して―――・・・
『で、結論は?』
「ソイツ何か万事屋で働くらしいよ・・。」
ほぼ投げやりに言う坂田さん。ちゃんと復活しました、はい。
にしてもまたですか・・・支給もちゃんと払えないであろう万事屋にきて何の利益があるのやら・・・。ここの世界は物好きが多すぎて困ります。それも変な意味で。
「半分脅しでしたけどね・・・」
その時を思い出したのか心なしか顔がゲッソリしている助手くん。
うーん。まぁあれですね、お疲れ。どうでもいいけど。
「脅しとは何アルカ。幼気な少女が困ってたら助けるのが大人の努めネ」
「だからテメェのどこが幼気なんだ・・ブボッ」
あ、また殴られてる。自業自得だから何とも言えない。
にしても夜兎か―――・・・
娘さんが書いた履歴書をざっと読んだところ、彼女は夜兎という宇宙最強を誇る絶滅寸前の戦闘種族の生き残りらしい。故郷は洛陽というどっかの星。地球には出稼ぎを目的に密航してきた。坂田さんたちと出会う前はヤクザ、
『まぁ、なんだっていいんですけど』
「いいのかよ」
だって私、万事屋の従業員じゃないし。関係ないですし。
そういうと坂田さんは何も言い返せなかった。やったね。
まあ、坂田さんは私に止めることを期待したようだが、本人がしたいというなら私は止めない。まず初対面の人を止めるほど私はお人好しではない。
宇宙最強の種族の生き残り、ヤクザに雇われていた。
これだけの肩書きがあれば十分ここでも生き残れるでしょ。逆に彼女に挑んで半殺しされる誰かのほうが哀れだ。坂田さんも幼女を襲う趣味を持っているわけじゃないんだし。
お手伝いさんとしては何度か会うだろうけど、ただそれだけ。
それ以上もそれ以下でもない。
「まぁ、頑張ってください。」
「おうヨ!私、頑張るアル!」
「・・・・透さん、何気に順応力高いですよね」
「俺、死ぬのかな・・・」
―――万事屋に、新しい仲間が増えました。
めでたし、めでたし。
ジジィになってもあだ名で呼び合える友達を作れというが、正直ジジィ同士が未だにあだ名で呼び合ったら気持ち悪い。→←万事屋邂逅篇;其ノ二
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
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クミコさん - 更新待っております (2019年9月27日 7時) (レス) id: ad68fbe9cf (このIDを非表示/違反報告)
蓮佳(プロフ) - 凄く面白いです。リメイクできるまで、待ってます!更新頑張って下さい!応援してます!o(^o^)o (2017年10月8日 16時) (レス) id: d772084aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カトレア | 作成日時:2017年7月16日 17時