万事屋邂逅篇;其ノ二 ページ9
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今私は万事屋にいる。あれから万事屋の助手になった志村新八ごと助手くんと坂田さんはジャンプを買いに行くだかで、私は留守番なのだ。
ちなみに本職は休み。
まぁそろそろ帰ってくると思う。
―――と。
がらがら、と扉が開く音がした。
・・・噂をすれば影がさすとはこのことか
『ふぁー、おかえりなさーい』
とソファに寝っ転がりながら返す私。何か月も居ると遠慮も無くなってしまう。
それに坂田さんだし、遠慮なんていらないでしょ。坂田さんだし。
「お、おう。・・・ただいま」
なぜか坂田さんがどもりながら応える。
いや「震えている」が正しいかな・・・?てか本当にどうした。
『・・・・何かありました?』
「あー、なんていうか・・。マウンテンゴリラに脅されて・・ゴフッ」
全て言い終わる前にダウンした坂田さん。
マウンテンゴリラ・・・?ってか涎、ここ片づけするの私ですってば。
「誰がマウンテンゴリラアルカ。幼気な少女に向かって失礼ネ」
そう言ったのは、恐らく坂田さんをダウンさせた張本人。かなりの美少女だ。そしてその後ろからは助手くんが続く。...なんかぐったりしてる。
まぁ、大人の坂田さんをダウンするぐらいの子供を幼気とは言わないよね普通は。ある意味マウンテンゴリラあってるんじゃ...?
つーか本当に子供なのか、この娘は。
「ていうかこの人誰アルカ!?ごっさ美人アルーーーー!」
ギュウ、と突然抱きしめられる。・・・あれナニコレ、どんな状況?
・・・というか。
『い‶、痛い..死ぬ...』
骨がキシキシ言ってる。いやギシギシか・・・って今はそんな悠長なこと言っている場合じゃなかった。なにこの娘、力が半端ない・・・っていうか呼吸が出来、な...ぃ
「あ、ごめんネ。私神楽っていうアル」
ニコリと微笑む娘さん。謝る気があるのやらないのやら・・・・・・。まあ、あちらも自己紹介したことだしこっちも名乗るか...。
『ケホッ・・・古賀透です。』
「じゃあ透ちゃんアルナ!ところで透ちゃん、その髪どの美容室でやったアルか?」
『...?......髪は生まれつきですが...?』
「えぇええ?!嘘デショ、あの死んだ魚の目したマダオも天然アルヨ!!あれアルカ、これが優勢と劣勢の違いアルカ!?」
「オイィイイイ!なんでそこに俺が出てくんの?!」
『そういえばどうしてこの娘はここに?』
「俺の魂の雄叫びを無視ですか!」
いや、だって...坂田さんだし。いいんじゃない?
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
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クミコさん - 更新待っております (2019年9月27日 7時) (レス) id: ad68fbe9cf (このIDを非表示/違反報告)
蓮佳(プロフ) - 凄く面白いです。リメイクできるまで、待ってます!更新頑張って下さい!応援してます!o(^o^)o (2017年10月8日 16時) (レス) id: d772084aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カトレア | 作成日時:2017年7月16日 17時