〃;オマケストーリー ページ28
夕暮れ時。
洗濯物の整理整頓をするために万事屋へ向かった。
・・・しかし、まだ帰ってきていないのか、万事屋からは人の気配を感じない。
明日出直すか、と
「アンッ!」
『ワッ』
ドスッ、と背中からもふもふした重い何かが圧のし掛かる――定春くんだ。
そしてガァッと頭部付近で口が開かれるのを感じ『待て!!』と死に物狂いで指示を出す。動きが止まったのを感じると素早く懐から抜け出した。あぶなっ。
「定春〜!! どうしたアルか、突然走り出して――あぁっとーやん!!」
『そのあだ名やめて』
正直周囲の視線が痛いから!
・・・・・・どうやら面倒ごとは終わったらしい。定春くんは無事、万事屋のマスコットキャラクターとして加入することができたようだ。
『彼を飼う許可は貰ったんですか?』
確認のため、一応尋ねる。
「おうヨ! 銀ちゃんもとうとう観念したネ!!」
――きちんと話は進んだらしい。
「あれ、お前・・・」
そのとき、現れたのはボロボロな坂田さん。・・・早く逃げといて正解だったと安堵の胸をさするも、その隣りにもう一人の従業員がいないことに気付いた。
『坂田さん、ツッコミ役の助手くんはどうしたんです?』
「あぁ、車にはねられて足の骨折れたから今は病院だ。とりあえず家にあるいちご牛乳持って行けばなんとかなる」
いや、ならないからね。坂田さんや娘さんが頑丈すぎるだけだから。
ていうかサラリと事故ったことを言うか普通。まあ取りあえずご愁傷さま。
『痛っ!』
なにやら左手からガリッと嫌な音がし、激痛が襲う。
・・・やめようか定春くん。骨折れてないよね?これ大丈夫?
引き抜いてみると案の定、血が流れていた。というか手が真っ赤だった。
「だ、大丈夫アルか透ちゃん!? 血ィ出てるアルよ!」
定春! と叱り付ける神楽ちゃん。
しかし分かっていないのかただ首を傾げるだけの定春くん。まだそこまで人語を理解できないらしい。いや人語を解する時点で色々ハイスペックなものだけど。
「ったく、コイツは・・・おい、ウチで手当てしてけ。侘びに包帯やるから」
・・・普通そこは慰謝料とか出るんだけどなあ。
自宅で手当てするって・・・けどこのままじゃ血のおかげで逆に目立つ。ここはお言葉に甘えよう。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
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クミコさん - 更新待っております (2019年9月27日 7時) (レス) id: ad68fbe9cf (このIDを非表示/違反報告)
蓮佳(プロフ) - 凄く面白いです。リメイクできるまで、待ってます!更新頑張って下さい!応援してます!o(^o^)o (2017年10月8日 16時) (レス) id: d772084aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カトレア | 作成日時:2017年7月16日 17時