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古賀 透。
それは、尸魂界でかなり名の知れた名前である。
「死神」代行として活躍していた青年と共に突如尸魂界に現れ、幾度もの死闘を共にかいくぐってきた、尸魂界の恩人のうち一人。
全ての戦いに終焉を迎えて200年、人としての寿命を終えた死神代行は、古賀透とともに尸魂界で隊長格へ昇進―――
『そして今現在、護廷十四番隊特別命令任務受理隊、またの名を特命隊の隊長を務めさせているのですが...って分かりませんよね?』
「うん知らね、つーか全然分かんね。一体なんの星の話してんのか銀さんには到底理解が出来ません!」
『...んー』
うん、まぁ...。
そう言うとは思っていたけどさ。
悩みに満ちた翡翠色の瞳が目の前の男を映す。透は腰まで伸ばした癖のある白銀髪をクルクルと指に巻きつけながら再び語り始めた。
『でも可笑しいんですよねー』
目が覚めたら現世だった、此処までは別に問題ない。
問題なのは、その現世は私が本来知っている現世とは遠くかけ離れている、ということ。
挙げ句の果てに此処の住民は現在 "死神" の自分を見ることができるのだ。義骸に入っていないのにも関わらず。
『どうして私の姿が見えるんですかね?本来なら見えるはずがないのに...』
「......今君の質問が可笑しいとは思わないのかな?人間が同じ人間を見ることのどこが可笑しいわけ?」
『でも私普通の人間じゃないですし。』
「あ"あ"もう――じゃ一体何だってんだよ?!」
透は自分の身に纏っている服を見下ろした。
烏の濡れ羽色のような艶やかしい黒の袴の死覇装に、月白色の羽裏色をした袖のない改造された隊首羽織り。そして腰にさした【浅打】
...言うまでもない。
『死神でーす。』
「......」
ブチッ
男のこめかみに青筋が浮かんだ。
目下に黒い影を落とした男は両手でテーブルを掴み...
「いい加減にしろおおー!!黙って聞いてりゃあの世から来ただの死神だの、巫山戯んのも大概にしやがれえええぇぇぇ!!」
『うひゃっ』
そのままこちらに向けてひっくり返した。
はてさて...
どうしたものか...
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作品後記
正直に言いすぎるとあえて嘘っぱちに見えるという、とある例示。
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- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
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クミコさん - 更新待っております (2019年9月27日 7時) (レス) id: ad68fbe9cf (このIDを非表示/違反報告)
蓮佳(プロフ) - 凄く面白いです。リメイクできるまで、待ってます!更新頑張って下さい!応援してます!o(^o^)o (2017年10月8日 16時) (レス) id: d772084aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カトレア | 作成日時:2017年7月16日 17時