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「んだよ、俺にどーしろっての。仕事の依頼なら出すもん出してもらわにゃ」
「銀さん、僕給料もらってないんスけど。出るとこ出てもいいんですよ」
「ストーカーめェェ!!どこだァァァ!!成敗してくれるわっ!!」
『わあ、チョローイ。』
早い変わり身だ、流石ダメ人間の代表者。
まーでも仕方ない。今、万事屋は給料が払えるほど金がないのだ。どっかの誰かさんが、パチンコ店で渡した家賃もろとも全部消費してしまったのだから。
「そういえば今まで聞いてなかったのだけど・・・そちらの方は?」
『あー・・・ドーモ、万事屋家政婦の古賀です。』
「ああ!私に仕事の紹介をしてくれた・・・」
そーいえば、電話で話したことはあっても実際に会うのは初めてだったなあ。
にしても似てない。姉弟でこんなにも似てないとは・・・
「知っているとは思いますけど、志村妙です。あの時は本当にお世話になりました。」
『あー・・・志村さんの努力の成果ですよ。私は別にお礼を言われるほどでは・・・』
「いえ、お世話になったのは事実ですから。」
ニッコリと笑う志村さん。
あー・・・ストーカーは志村さんのこういうところに惚れたのかもしれないな。変なところで人が良い。
「なんだァァァ!!やれるものならやってみろ!!」
そして、一歩遅れて他のテーブルの下から返事をしながら這い出てきた男。・・・待ってくれたの?
助手くんでさえ「ストーカーのくせに変なところで律儀なんですけど」と呆れ気味だ。ていうかファミレスまでストーカーしてんのこの人。ある意味凄いんだけど。
「ストーカーと呼ばれて出てくるとはバカな野郎だ。己がストーカーであることを認めたか?」
「人は皆、愛を求め、追い続けるストーカーよ」
愛を求める、追い続ける、か。
例えるなら太陽に似た男の顔が、チラリと脳裏をよぎった。
・・・ゴリラ顔のくせにらしいことを言う。
「ときに貴様、先程よりお妙さんと親しげに話しているが一体どーゆー関係だ?うらやましいこと山の如しだ」
ビシリっと、ストーカーが指差したのは…
『ん?・・・私?』
何故か透だった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
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クミコさん - 更新待っております (2019年9月27日 7時) (レス) id: ad68fbe9cf (このIDを非表示/違反報告)
蓮佳(プロフ) - 凄く面白いです。リメイクできるまで、待ってます!更新頑張って下さい!応援してます!o(^o^)o (2017年10月8日 16時) (レス) id: d772084aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カトレア | 作成日時:2017年7月16日 17時