粘り強さとしつこさは紙一重。 ページ19
『坂田さん、助手くんから電話です。』
「・・・新八から?」
助手くんから連絡をもらった私達は、ファミレスにて、志村姉弟と娘さんと共に席に座っていた。
坂田さんと私はパフェを、娘さんはジャンボラーメンを構えて。
私はまぁーまた無理やり連れてこられたというか。どうやら私には拒否権というものがないらしい。
「よかったじゃねーか。嫁のもらい手があってよォ」
話を戻すが、どうやら志村さんが最近働いているキャバクラにやって来た客が、執拗に交際を申し込んでいるらしい
しかし電柱によじ登ってまで申し込むとは中々
「帯刀してたってこたァ幕臣かなんかか?玉の輿じゃねーか。本性がバレないうちに籍入れとけ、籍!」
幕臣はいまいち好かねーが、結婚申し込まれてる内はいいだろう。さっさと籍入れて旦那に養ってもらえ。という意味を込めて(多分)坂田さんは言ったみたいだが、残念ながら彼女には伝わらなかったらしい。
「それ、どーゆー意味」
パフェを顔面に叩きつけられた。あー勿体ない。
「最初はね、そのうち諦めるだろうと思ってたいして気にしてなかったんだけど」
顔についたクリームを勿体ないと指で掬って舐めとる。それでも取れないクリームでベタベタな顔を濡れ布巾で拭く坂田さん。
そんな坂田さんに構わず続ける志村さんの回想では、一人の男が野菜の中やら映画の中から交際を申し込んでいた。
「気がついたら、どこに行ってもあの男の姿がある事に気づいて。ああ異常だ、って」
ストーカー気質、というかストーカーだね。桂さんと同じくらい気持ち悪いよ。
あの池田屋事件のあとから、何かにつけて攘夷志士へと誘ってくる男の存在を思い出す。全てかわしているが。
「ハイ、あと30秒」
「ハイハイ、ラストスパート。噛まないで飲み込め神楽。頼むよ。金持って来てないんだから」
『流石は宇宙最強種族、胃袋半端ないねー』
志村さんが真剣に話ている最中、坂田さんと私はジャンボラーメンを食べている娘さんを応援していた。
今日この店はジャンボラーメンを3分以内に食べきったら食事代が無料になるらしい。胃拡張娘を駆り出してそんなイベントに乗り込んだ次第だ。
「きーてんのかアンタら!!」
ラーメン丼を掲げて娘さんの体内に飲み込まれていくのを見ながら助手くんがこめかみに怒りマークが浮かんでいる。
流石シスコン眼鏡 もう暫く会ってないどっかの六番隊隊長を思い出すよ
まぁー彼の場合は妹だけど。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
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クミコさん - 更新待っております (2019年9月27日 7時) (レス) id: ad68fbe9cf (このIDを非表示/違反報告)
蓮佳(プロフ) - 凄く面白いです。リメイクできるまで、待ってます!更新頑張って下さい!応援してます!o(^o^)o (2017年10月8日 16時) (レス) id: d772084aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カトレア | 作成日時:2017年7月16日 17時