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まぁ、あれからなんやかんやあって現在、目の前には戌威星の大使館。
戌威族というのは地球に最初にやってきた天人のことらしい。
にしても警備が半端ないなぁ、監視カメラも至る所についているし。最近テロが多いからか・・・
「嫌なとこ来ちゃったなオイ」
そう坂田さんが言うと、後ろから噂の戌威族さんがやってきた。
・・・・・・門のところに如何にも怪しい坊さんがいるが、ちらりと視界の隅に入れる程度にしておく。
「届けモンが来るなんて話、聞いてねーな。最近はただでさえ爆弾事件警戒して、厳戒態勢なんだ。帰れ」
「ドッグフードかもしんねーぞ。貰っとけって」
「そんなもん、食うか!」
門番が荷物をはたく。
上に舞い上がった荷物という爆弾は、予想通り門の高さを越え、重量に従って地面に着地――した途端、爆音。
地面が抉れる。門が吹っ飛ぶ。煙が上がる。呆然と立ちすくむ万事屋3人組。ああほら言わんこっちゃない。
私は瞬時に、立っていると監視カメラに映る可能性があるので、サッとしゃがんで足元のアリの数を数える作業に入った。後ろ姿が映ってしまっているかもしれないが、まぁ警察の方には既にコネを作ってある。
「なんかよく分かんねーけど・・・・・・するべきことはよく分かるよ・・・・・・逃げろォォ!!」
そんな坂田さんの叫びと共にバッと走り出す万事屋。
ガブッと口を服の袖に噛み付かんかとばかりに口を開けてくる娘さんを避け、振り向くと後ろの三人はやはり手を掴み合って動けなくなっていた。
「あああ! ずるいぞ透ちゃん!!」
一緒に道連れにしようとしたクセに何言ってんのこの子は。
『あ、なんかいっぱい来た』
淡々とした口調でそう述べると、もうダメだとでも言わんばかりに取り乱す助手くん。
すると視界の隅にいた人影が立ち上がり、跳躍して次々に戌威族達を踏み倒していく。
「逃げるぞ、銀時」
ストレートの黒い長髪。
坊さんの格好をした多分この事件の犯行者――及び、狂乱の貴公子こと桂小太郎。
ヅラだのなんだのというテンプレ通りのやりとりをし、坂田さんにアッパーカットを入れる。
「つーかお前、なんでこんなところに・・・」
「話は後だ、銀時!」
逃走。
無論、私もこのまま捕まったら面倒なのでついていく。
思っていたよりも足が速いな、戌威族。
瞬歩は目立つのでパス。
お前らテロなんてやってる暇があるんならペロの散歩にでも行ってきなって言うけど、ペロどっから出てきたの?→←ジジィになってもあだ名で呼び合える友達を作れというが、正直ジジィ同士が未だにあだ名で呼び合ったら気持ち悪い。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
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クミコさん - 更新待っております (2019年9月27日 7時) (レス) id: ad68fbe9cf (このIDを非表示/違反報告)
蓮佳(プロフ) - 凄く面白いです。リメイクできるまで、待ってます!更新頑張って下さい!応援してます!o(^o^)o (2017年10月8日 16時) (レス) id: d772084aa3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カトレア | 作成日時:2017年7月16日 17時